孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

図書館とひきこもり

ひきこもりにとって図書館は、馴染みの場所である。しかし去年は、新型コロナの影響で、休館になったりして不自由を強いられた。私の住む地域の県立図書館は、非常に使い勝手が悪い。ネットで予約できる本は、最近の本に限定される。そのため、閉架式の本を借りたい時は、わざわざ職員さんに頼まなければ借りられない。もう少しシステムが、改善されることを望むばかりである。一方、市立図書館は、指定管理者制度を導入した最新型のモデルとされている。カフェを併設して、子育て中の母親が好みそうなイベントを企画したり、従来の図書館のイメージを払拭するのが狙いなのだろう。図書館の民間委託については、賛否両論あるが、個人的には昔ながらの図書館の方が好きである。図書館には、様々な人が集う。退職した御老人、ホームレス、そして私のようなひきこもり。オシャレに様変わりすることは、図書館の多様性を奪うことになりはしないか。行き場を失った人たちが、時間をつぶすことを認めるぐらいの方が、健全な社会のように思えてならない。また、コロナ渦で図書館のあり方も見直されるべきである。著作権の関係で、ネットで自由に閲覧できないというのはでいささか時代遅れではないだろうか。図書館が休館になり、大学生が、卒論を書くのに大変だったニュースをよく耳にした。ネット検索で知りうる知識には限度がある。アカデミズムの世界では、参考文献を入手する図書館は、非常に大切な空間である。この際、思い切った改革が必要なのでは、ないだろうか。