孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

大津地検検事正の着任の言葉

津地検の検事正に着任した森本加奈氏は、湖東記念病院の事件について問われる次のように発言した。「無罪になったことで、その間のご苦労については遺憾に思う」この言葉は、無実の罪で12年間刑務所に服役した西山美香さんを冒瀆するもの以外何物でもない。西山さんには、知的にハンディキャップがあり、警察官たちはそれに付けこみ自白を誘導したことは、明らかである。去年、ようやく再審無罪の判決がくだされた。しかし冤罪に巻き込まれ、青春を奪われた西山美香さんの無念さは、察するに余りある。西山さんの家族は、娘を助けるために数多くの弁護士事務所を訪れたが、全て断られた。自白が、一見して客観的証拠と一致しているため、無罪を勝ち取ることは不可能とほとんどの弁護士は、考えたのだろう。冤罪事件は、お金にならい上に関わるだけ損という利害感情の方が大きいかもしれない。取り調べ室は、ブラックボックスであるため、何が起きても隠蔽されてしまう。取り調べの可視化が、裁判員制度の対象事件と一部事件に限定され導入された。しかし専門家が、懸念したような事態が発生してしまった。今市事件において、商法違反とういう別件の自白の取り調べ過程のみ録音、録画され、自白した有様だけが、証拠物として裁判に提出された。この卑劣な警察やり口には、に怒りを禁じをえない。西山美香さんのような供述弱者といわれる人たちの存在がクローズアップされ始めた。知的、精神障害のある人は、取り調べにおいて自己の主張をできず、虚偽自白をさせられてしまう。今後こうした人を防御する制度を確立していかなければならない。