孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

ひきこもり支援

高額の料金を取り、親元から離れさせて、寮などで生活させる「引き出し屋」が、問題となっている。親の藁にもすがる思いに付け込んだ悪質な手口は、絶対許すことができない。しかし、こうした業者に頼ざるを得ない原因を作り出したのは、行政のひきこもり支援のあり方が、形式的なものに過ぎなかったからではないのか。自助グループ、親の会、中間就労、こういったキーワードしか思いつかないのは、ひきこもりの多様性を重視していない証である。ひきこもりは、コミュニケーション能力が劣っている。まずは、同じような状況の当事者と触れ合うことを通して自信をつけさせる。そして若者サポートステーションなどで職を探させる。あるいは、障害者の作業所などで雇用訓練させる。こういった在り来たりな支援は、馬鹿げている。ひきこもり当事者と真摯に向き合っていれば、こんな貧弱な発想は生まれないだろう。障害者の作業所に通わせるということ程、自尊心を傷つけるものはない。支援者の根底に、ひきこもりなのだから、仕事など選ぶ権利は、全くない、多少は我慢しろという微かな悪意あるように思えてならない。また、ひきこもり支援が、熱心な地方自治体を全面的に評価することは出来ない。特に過疎化の進んだ地域で、農作業を手伝わせたりするなどもっての外である。ひきこもりを採用してくれ会社などほぼ皆無といって良いだろう。しかし、本人の才能や個性を無視した、行政のひきこもり支援には、疑問を感じる。高齢化したひきこもりが置かれている状況は、絶望的である。それでも型にはめた支援ではない、彼らを救済する途を模索するべきではないのか。