孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

誠のサイキック青年団

高校時代、「誠のサイキック青年団」という、ラジオ番組を毎週楽しみに聞いていた。関西ローカルの番組で、タレントの北野誠と作家の竹内義和さんが、社会問題から芸能界の裏話まで独断と偏見で語り尽くすというかなり際どい内容であった。大学の学園祭や書店での出版サイン会などイベントもあり、熱烈なファンに支持された。日曜日の深夜枠とはいえ、よくこの番組が続いたものだと思う。2009年に北野誠氏の不適切発言によって幕が、閉じてしまった。ネット上では、その原因について、諸説書かれているが、どうでも良いことである。二人とも悪口は、言うが、決して弱い者たちをたたくことは絶対なかった。大手芸能事務所、与党の政治家のなど権力を持った人間を独特の手法で批判した。現在のメディアは、こういった番組の存在そのものが、煙たいのではないだろうか。朝日新聞は、ジャニーズに媚び、各テレビ局は、大手芸能事務所のご機嫌をうかがう。そうした馴れ合いが、まかり通っていることに、反旗を翻すような人間が、必要とされている。関西人の東京への反骨精神に溢れた番組が、皆無となったような気がする。探偵ナイトスクープも、上岡龍太郎局長が辞めてから、くだらなくなった。普通の人の面白さを引き出し、気どらない所が好感を持てた。現在放送されているのを見ると、自分が、ただテレビに出たいだけの「いちびり」に支配されてしまっている。松本人志局長になって、番組のカラーが、刷新するのを期待した、変わらなかったのは残念である。「誠のサイキック青年団」は」、少なからず私の思考パターンに影響を与えてくれた貴重な番組である。