孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

蛭子能収さんの凄み

蛭子能収さんは、一時期よりもテレビ出演は減ったが、相変わらず人気がある。最近は、認知症と診断されらたしいけれど、元々の人格特性ではないかと疑いたくなる。蛭子さんのエピソードについては、ネット上で入手できる。ただ、わざとあのキャラクターを演じているわけでもないように思える。演技では、あそこまで、出来ないだろう。蛭子さんのような人間が必要とされるのは、それだけ私たちが、生きづらいからである。蛭子さんのようなダメ人間でも生きているじゃないかと思うことによって、己の苦しさを和らげる。そういった心理が、作用しているのではないだろうか。ただ、騙されてはいけない。蛭子さんの漫画は、ひどく底恐ろしい。サラーリマンが、火だるまになったり、普通の神経では、到底書けるものではない。漫画以外で蛭子本で一番面白いのは、「正直エビス」新宿書房である。時事ネタを蛭子さんなりに解釈して、その横に漫画が、挿入されるという形式をとる。ある程度、編集者の手が、加わっているのだろうけど視点が面白い。蛭子さんのことを「サイコパス」と呼ぶ人がいるが、適切ではない。「サイコパス」というより一流の芸人と呼ぶほうが、相応しい。バス旅で、一躍ブレイクしたが、芸歴はかなり長い。浮き沈みの激しい芸能界で、生き残ってきたのは、それだけ人を笑わす実力が、あるからだ。キャラだけで、20年、30年トップに君臨する芸能人など蛭子さんの他にいるだろうか。作為のある笑いなど、ほんの数年で飽きられてしまう。そういった意味で、蛭子能収は、稀有な才能の持ち主である。