孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

誤認逮捕

熊本地震の避難所で小学校6年生の女児にわいせつな画像を見せたとして少年が、誤認逮捕された。少年は、違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして、熊本県に220万円の損害賠償を求めた裁判の判決が、下された。判決内容は、黙秘権と接見交通権を侵害するとして、県に16万5千円を支払うように命じるものである。誤認逮捕が、各地で頻繁に起こっている。警察の捜査能力の低下と人権意識のなさの表れ以外の何ものでもない。この事件は、少年が、訴訟に踏み切り、勝訴した。しかし、大半は、泣き寝入りしているのではないだろうか。警察は、取り合えず謝る振りだけするのは、上手である。誤認逮捕は、私たちと全く無縁なものではない。特に痴漢冤罪は、誰にでも巻き込まれる可能性があり、特に恐ろしい。誤認逮捕で、有名な事件として、四日市誤認逮捕事件が、挙げられる。久保博司著の「誤認逮捕」幻冬舎新書にこの事件について触れた箇所がある。68歳の老人が、孫にプレゼントをしようと買い物をした帰りに悲劇が起きた。スーパーのАTMでお金をおろそうとした時、見知らぬ女から、「どろぼう」と叫ばれた。そのまま女は、逃走して、犯人と勘違いされ店員と警察官に押さえられた。許せないのは、嘔吐をしている68歳の老人に手錠をかけた状態で20分間もうつぶせで押さえ続けた警察官の行為だ。悪い奴を逮捕するという正義感など微塵もない。支配欲と権力に取りつかれた獣としか言いようがない。この逃げた女の画像は、ネットで公開されているが、探し出して逮捕する気など全くないだろう。都合の悪い事件は、早く忘れたいのが、警察とういうものである。