孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

致知出版社のいかがわしさ

致知出版社の本が、相変わらず売れている。最近では、「1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」が、話題となっている。致知出版社の本は、主に政財界で活躍する人や、中小企業の社長を対象としている。あるいは、そういった成功者の体験を有難く聞きましょういうコンセプトで作られている。彼らの成功哲学を読んで一体何の意味があるのだろうか。安易な自己啓発本が、ベストセラーになる風潮は、とどまることない。美辞麗句を並び立て、自分たちが地位と名声を得るためにしてきた薄汚いことが、ご破算にするつもりなのだろうか。致知出版社の本を好み、地元では老舗の社長であり、名士として一目置かれている人物がいる。青年会議所の会長を務めたことがあり、知らない人間はいない。その人物をよく調べてみると、ごりごりの保守系の思想集団にコッミトしていることがわかった。思想信条の自由で、右であれ左であれ何を信じても良い。しかし、社会的立場の弱い人を、差別したりすることは許されないのではないかと思う。知合行一とういう言葉と正反対のことをしているのだから、皮肉なものである。かつて毎日新聞和歌山支局では、この人物の会社の広告を載せていた。新人記者を機動隊に体験入隊したり、いったいどういう神経をしているのだろうか。致知出版社で、長年売れ続けているのは、森信三の本である。あたかも素晴らしい教育者と崇められているが、虚像に過ぎない。森信三が、戦時中、目の不自由な人に露骨な差別発言をしたことは、あまり知られていない。1943年7月2日京都盲学校での講話。「あなた方は少年航空兵にもなれず、潜水艦にものれず、直接召に応じて出征するすることが出来ない身の上であります。敵と体あたりして散っていく同年輩の青年そうした人々と自分をひきくらべてみて目の不自由からくる身の至らなさに思いを致さなければなるまい」何と優性主義に基づいた発言であることか。また、森信三を師とする寺田清一は、著作の中で、ニートやひきこもりを「国賊」と罵倒している。致知出版の本を愛する人たちも、同じようなことを繰り返しているから非常にたちが悪い。