孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

雑誌・噂の真相と岡留安則さん

かつて、噂の真相という雑誌があった。芸能人のスキャンダルから、政財界、皇室、様々なタブーに切り込むスタンスを貫いた。まさに、反権力と呼ぶに相応しいだろう。リアルタイムで、この雑誌を楽しむことが、出来なかったのは、とても残念である。編集長の岡留安則氏の、ポリシーが、素晴らしい。氏が、心掛けたのは「ヒューマン・インタレスト」。だからこそ、芸能人のくだらないゴシップネタと政治家のスキャンダルを同じ俎上に上げることを厭わなかったのだろう。昨今の週刊紙の凋落が、はなはだしい。「文春砲」と支持されている、「週刊文春」も、それ程に、過激なものではない。朝日新聞の論調に近づき過ぎているように思えてならない。「週刊新潮」は、相変わらず、嫌みな週刊誌である。「週刊現代」「週刊ポスト」は、老後の生活の情報だけのものになった。残念なのは「アサヒ芸能」「週刊大衆」「週刊実話」が、暴力団の勢力図を宣伝するのみで、読むべき所が、全くない。昔は、「アサヒ芸能」などは、それなりに面白かったゆえに残念である。「噂の真相」のような過激な雑誌を人々は、好まなくなってきている。昨今の小室圭さんの一連の報道なんか、主婦の井戸端会議ぐらい、レベルが低い。岡留安則さんは、2000年に右翼から襲撃されて、重傷を負っている。それ以前にも「皇室ポルノ事件」で、右翼、民族派団体から抗議を受けている。「噂の真相」は、皇室タブーに挑んできた歴史がある。右翼の襲撃の時には、岡留安則さんは、アリキックで、反撃したエピソードは、あまりにも有名だ。小室圭さんのことなど知って、いったい何の意味があるのだろうか。右翼も呆れ果て、抗議もしないに違いない。右翼であれ左翼であれ、真剣に天皇制について論じた時代は、もはや過去のものになった。ネットで、様々な情報を得られ時代であるが、ネタ元が定かでなく、断片的で、社会全体に与えるインパクトが弱いような気がする。週刊誌編集長は、本来危険な仕事である。ある個人のプライバシーについて容赦なく書くのだから、訴訟にまで発展することを、覚悟しなければいけない。いまどきの編集長は、あまりにも弱腰である。岡留安則さんのような、喧嘩好きで、勝負に強い逸材は、もう現れないのではないだろうか。