孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

HSPのうさん臭さ

HSPとういう言葉が、非常にブームになっている。エレイン・n・アーロン博士が、提唱し、日本では、明橋大二氏が訳された。非常に感受性が強く敏感な気質を持っているという意味らしい。この明橋大二氏は、子育ての本について数多くの著書を書かれている。特に有名なのは、「なぜ生きる」という本である。版元は、1万年堂出版という出版社である。この会社は、高森顕徹氏が、主宰する親鸞会の本を数多く出版している。親鸞会については、様々な噂が流れている。最近では、能町みね子さんが、朝日新聞の「新しい世界へ羽ばたく人に贈りたい本」という企画に寄稿したところ、高森顕徹氏の本が上段に記載されていた。そのことに対して、能町みね子さんは、宗教の広告のだしにされたと苦言を呈した。親鸞会については良く知らない。しかし、毎日新聞などでも、大きく、親鸞会の本が、大きく広告されている。この、HSPは、はっきりとした精神医学上の名称ではない。DSM5という診断基準には、登録されていない。「繊細さんの本」など売れているが、似非科学ではないかと思う。誰もが生きづらい時代、何らかの、神経症的な面を持っていても当然ではないだろうか。ただその程度が、病的であるか否かが、問題である。日常生活に支障を来たすならば、精神科の治療が、必要となってくる。パニック障害などその最たるものである。正しい薬物治療と認知行動療法によって、治癒される。HSPが5人に1人とういうのは、常識的に考えておかしい。それ程、繊細で、他人に気配り出来る人が、今の日本社会に存在するとは、到底思えない。少し前の、新型うつ病発達障害ブームと全く同じ構造である。病名をつけてもらうことによって、自らのアイデンティティを確保することが可能になる。本当に解決しなければならない人生の課題を隠蔽してしまう。HSPが、子育てや恋愛と結びつけられるているが、自己啓発の域を超えないものばかりである。HSPとういう言葉を商売にしてしまう人間がいることに気づくべきではないだろうか。