孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

志茂田景樹さんのTwitterに滲み出るやさしさ

作家の志茂田景樹さんが、Twitterをされていて、フォロワーが、41、1万にもいる。今は、猫も杓子も、twitterを利用している。ただそのどれもが、くだらない。日常生活の他愛もない事から、政治問題まで、語っているのだが、独善的で、読むに耐えない代物ばかりだ。SNSで、発信する時に、陥りがちなのは、自らのナルシシズムも満たすだけになってしまうことである。トレンドに固執し、個性的で、斬新なtwitterは、あまりにも少ない。許せないのは、政治的なものについての、ツイートである。政権を批判するにしろ、擁護するにしても、ステレオタイプ化されていて、新たな知見を何ひとつ与えてくれない。リベラルであれ、保守であれ、あらかじめ、想定できる意見ばかりで、面白くない。志茂田景樹さんのTwitterは、それらと一線を画するものである。短い言葉の中に、味わい深く、重みがある。まるで、生きづらい若者に対する応援歌のように思えてならない。一つ引用してみると、「頑張れることで、頑張れるのは、とてもいい、頑張れそうにないことを頑張るのは、無理がかかるのでとてもよくない。それに聡明なことではない。頑張れそうもないことは、ハードルを下げて頑張れることにするか、2つに分けて時期をずらして、各個撃破の精神で頑張ってみよう」。さすが、言葉のプロで、直木賞作家である。Twitterは、ブログなどと違い、手軽に発信しやすい。瞬間的に、書き込むために、じっくりと練られた、文章になり難い。しかし、志茂田景樹さんのTwitterは、見事に完成された文章になっている。やはり、私たち凡人と、頭の構造が違うのだろう。志茂田景樹さんと言えば、派手な衣装で、「笑っていいとも」に出演していた、怪しげな人とういイメージが強い。しかし、内実は、本格的な作家である。種々の職業を体験したことが、奥行きのある作品を生み出す原動力になったのではないだろうか。また、自己演出も非常に上手なお方である。また、絵本の読み聞かせもされている。81歳になっても、精力的に活動されている、志茂田景樹さんを見ると、勇気づけられてならない。