孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

知られざる芸人越前屋俵太さん

十数年ぶりに、越前屋俵太さんが芸能界に復帰した。長らく、テレビで、姿を見なかったが、とにかく嬉しい。関西では、ある年齢以上の人であれば、知る人ぞ知る、存在である。「探偵ナイトスクープ」を初め、CMなどで大活躍していた。私は、高校生の時に、関西テレビの「バスdEコロコロ」という深夜番組を見て、一気にファンになった。越前屋俵太という芸人は、素人いじりが非常にうまい芸人である。「探偵ナイトスクープ」で、一般の視聴者とのやり取りからも分かるように、上から目線が全くない。いまどきの芸人を見ていると、傲慢さや奢りが、無意識に出てしまっている。「自分は、テレビに出演して、そこそこ名前が知られている」といった、思い上がりが見え隠れしてならない。そういった芸人に限って、全然面白くない。また、越前屋俵太さんの魅力は、知性にある。何も、特別に、一流大学を卒業したという話ではない。本当の意味でのインテリジェンス。芸人の高学歴化が進んでいるが、彼らには、全く知性がない。ただ、受験テクニックに秀でていて、難関大学に合格しただけのことである。高学歴を売りにするなんて、プロ意識を欠いた者のすることだ。越前屋俵太さん、全国区の芸人にならなかったのは、所属事務所の問題もあると思う。ビートたけしにその実力を認められながらも、関西ローカルに終始してしまったのは、あまりにも残念である。吉本興行に所属していれば、その芸人人生も大きく変わっていたであろう。しかし、自分の哲学を持った越前屋俵太さんは、吉本興行に入っても、ありきたりな事をしなかったと思う。独自の笑いを追求して、より高みに挑戦していく芸人であるからだ。現在、最も力を入れているのは、京都大学の変人講座である。京都大学と言えば、自由でリベラルな校風で有名であるが、学生の気質も大きく変化してきている。その、京都大学で新たな試みができるのは、越前屋俵太さんをおいて他にない。せっかく復帰したのに、テレビの露出は、極めて少ない。テレビ局の人間は、もはや過去の人とでも思っているのだろうか。くだらない若手芸人を使うより、もっと越前屋俵太さんを起用するべきだ。