孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

神出病院でまた看護師が患者に暴行

入院患者を虐待したとして、元看護師らが、有罪判決を受けた神戸市の精神科「神出病院」で、20代の男性看護師が、30代の男性患者に対して暴行を加えるけがを負わせていた疑いがあることが、判明した。神出病院を巡っては、元看護師の男6人が、重度の精神疾患のある男性患者らに無理やりキスをさせたり、ベッドを逆さにして、檻のようにして閉じ込めるなどして、有罪判決を受けていた。信じられない事件である。報道もされて、病院の名前も外部に知れ渡っているのに、時期を置かずして、同じようなことが起きてしまう。「神出病院」は、職員に対してどのような指導をしていたのだろうか。精神科病院では、非人道的な行為が行われているが、事件にまで発展するのは、氷山の一角である。古くは、宇都宮病院事件が有名であるが、あれから40年近く経過して、日本の精神医療は、進歩したのだろうか。イタリアを模倣して、「地域で患者を支える」を標目に、病床数を減らす病院が激増した。しかし、内実は、あまり変わっていないように思えてならない。精神科の患者に対する差別と偏見は、いまだに根強い。私の住んでいる地域では、ある単科の精神病院を「キチガイ病院」と言う人が数多く存在する。保守的な地域では、尚更その傾向が強い。精神科医を中心にスタッフも、患者をひとりの人間として、見做していない。統合失調症という病気は、薬物の著しい進歩によって、ありふれた病気になった。しかし、寛解することなく、病院に閉じ込められている患者も存在することは、紛れもない現実である。最近は、街のメンタルクリニックが乱立し、精神科受診の敷居が低くなった。しかし、患者の話を聞かず、暴言を吐く、とんでもない精神科医も多い。大抵のメンタルクリニックは、臨床心理士を採用している。話を聞いてもらいたければ、臨床心理士にというふうに、役割を丸投げしてしまう。本来、じっくり話を聞いた上で、投薬するのが、精神科医の仕事であるはずだ。しかし、お金儲けしか頭にないから、効率の悪いことは、絶対しない。人生経験が不足している、若い臨床心理士は、教科書通りのことしか出来ない。その結果、患者は、ドクターショッピングせざるを得ない。精神科は、他の診療科目より楽だからというような不遜な動機で、精神科に入局する医者が増加しているように思えてならない。