孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

チョウ類研究者が、沖縄県警に不当な取り調べを受ける

米軍北部訓練場のメインゲートで、抗議活動を行い米兵らの通行を妨害したとして、沖縄県警は、4日、威力業務妨害の疑いで、チョウ類研究者の宮城秋乃さんの自宅を家宅捜査し、4日から8日にかけて、取り調べた。宮城さんは、これまで、米軍の廃棄物や、米軍のヘリの訓練の実態などを告発してきた。4月7日には、北部訓練場のゲート前にある基地と境界線の内側に、米軍の物と思われる廃棄物を置いて抗議し、複数台の車が、50分間通行できない状態になったとして、威力業務妨害道路交通法違反、廃棄物法違反の疑いで取り調べを受けている。この事件は、明らかに警察の人権を無視した、捜査だ。宮城秋乃さんは、沖縄が、世界遺産になるのに、米軍の廃棄物が残っている現状に対して異議申し立てを行ってきた。今回の警察の捜査は、そうした活動をする者に、牽制をかける目的だろう。市民団体は抗議しているが、まったく効果がない。近年、一般市民の人権を侵害する、警察の捜査がますます、増加している。例えば、職務質問など、本来は、拒否できる。しかし、実際の場面では、警察側が、勝手な理屈をつけて、実力行使しているのが現状である。今回の宮城秋乃さんは、威力業務妨害という罪名で取り調べを受けているが、別件逮捕のやり口に近いように思えてならない。別件逮捕は、警察にとって本当に都合が良い。勾留期限の23日以内に、被疑者を起訴できないときに、別件で、勾留延長ができる。刑事訴訟法が適切に運用されていないにもかかわらず、その違法性が、ほとんど認められないのが、わが国の刑事司法の実態である。この事件を考えるうえで、看過できないのは、「日米地位協定」の問題だ。沖縄県警が、米軍に忖度しなければならない程に、「日米地位協定」が、いまだ、強制力を持ったものであるということ。過去に米兵による少女暴行事件は、世論を動かし、米兵らは処罰された。しかし、いまだ米兵による理不尽な事件は、後を絶たない。そうした厳しい状況下にありながら、チョウ類研究者の宮城秋乃さんの勇気ある行動は、評価されるべきだ。