孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

中年男に恋愛ができるのか?

中年男性たち40歳から55歳会社員3300人へアンケート調査をしたところ、独身中年男性の役9割が、「彼女なし」と回答した。「若い頃は、結婚願望もあったが、女性を口説く、金もなし、ゼロからコミュニケーションを取り、時間を使うのが、面倒くさいという悲痛な声が寄せられた」。田中俊之氏は、「婚活」より「恋活」をするべきと言う。「婚活」は、年収などのスペックが、真っ先に評価されるので、それよりも性格や人柄が、重視される趣味やサークルでの「恋活」の方が勝率が上がると指摘した。この田中俊之氏、男性学を専門とした学者先生であるが、あまりにも、いまどきの中年男性が置かれている状況に無知である。日頃、「イクメン」や「ワークライフバランス」について、したり顔で講演されているが、現実の男女の有り様については、まったく勉強不足としか思えない。そもそも、「男性学」という学問は、フェミニズムの影響を大きく受けていて、新たな知見を与えてくれるものではない。「婚活」で高スペックが、求められると、田中俊之氏は言うが、それは間違い。星野源の結婚に象徴するように、女が求めているのは、平均以上の「ルックス」のみである。年収や学歴といったものが、どれほど無意味なものであるか。「恋活」が、性格や人柄が重視されるものだと、どうして楽観的な発想ができるのか聞いてみたい。「恋活」も「婚活」も全く同じもので、何故、別々の意味を定義づける必要があるのか。彼らは、若い頃からの苦い経験に懲りて、「結婚」や「恋愛」を既に諦め切っているのである。恋愛市場という「リング」にさえ、上げてもらえない、恋愛弱者の男性がある一定程数存在する。「男性学」を研究する学者が、向き合わなければならない課題は、そうした、恋愛弱者の心のケアである。「オンライン婚活」が、出会いの多様性を与えると、肯定的に評価する学者もいるが、無神経も甚だしい。「オンライン婚活」であっても、「男の顔」が最優先事項であって、泣きを見る男たちがいる事実を、彼らは、どう考えているのだろうか。また、「男性学」を研究する学者は、比較的に、モテる男が多いような気がする。自ずと、女性目線で物事を見てしまう傾向がある。政府は、新型コロナウイルスで、「孤独」「孤立」問題の対策室を内閣府に設けた。思うに、「孤独」、「孤立」問題と「恋愛や結婚ができない男」の著しい増加は、密接不可分である。大上段の対策を講じる前に、どうして、「モテ格差が生まれるようになったか」を考えるほうが大切なことではないだろうか。