孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「交通誘導員ヨレヨレ日記」に次ぎ、出版社は、二匹目の泥鰌を狙い大儲けか?

交通誘導員ヨレヨレ日記 当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます」という本がベストセラーになった。著者柏耕一さんは、元出版関係者で事業に失敗して、警備員の仕事をし始めたようだ。どうも、この本を読む気になれない。柏耕一さんは、この本を出版することによって、リベンジを果たしただろう。しかし、他の警備員の仕事にしている人たちに、メリットをもたらしか。私たちは、無意識のうちに、警備員という職種に対して、とんでもない差別を抱いている。警備員を記号として、見ていないだろうか。「ただ、立っているだけ、おじいさんが多いとか」。柏耕一さんは、一躍注目され、様々な媒体からインタビューを受け、自分の人生を語ることができた。しかし、多くの警備員たちは、語る資格もなく、ひっそりと社会の片隅で暮らしている。ひとりひとりに、それなりのライフヒストリーのようなものが、絶対あるはずだと思う。不況で、求人票に、「警備員」の求人が非常に多い。だからと言って、履歴書を書いて、面接に行く気がしない。やはり、私の中にも、「誰でも出来る、最低辺の仕事」といった差別や偏見があるのだろう。仕事を襟好みしている場合ではないのに。この、「交通誘導員ヨレヨレ日記」を出版した、三五館シンシャという出版社は、同じような本を次から次に出版していく。「非正規介護職ヨボヨボ日記」、「マンション管理員オロオロ日記」、「添乗員ヘトヘト日記」など、二匹目の泥鰌を狙った商法である。介護職の人材不足による、仕事の大変さは何となく理解可能である。しかし、後のシリーズは、業界に詳しい人でないと、読むのは、少しつらいのではないだろうか。出版業界が厳しい状況に置かれているのは、分かるけれど、こういった商法には疑問を感じてならない。また、ある特定の業種に対して先入観を植え付ける懸念があり、その仕事に従事している人たちに対して、失礼に当たる。不安定な雇用状況に、便乗した、やり口は、あざとさを感じてならない。いづれ、このシリーズも飽きられ、次に、どのような企画を出してくるのだろうか。