孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「148円で警察呼ぶなよ」と発言した町山智浩を全面的に支持する

148円の窃盗事件について、町山智浩氏が、「148円で警察呼ぶなよ、自分が店員だったら、148円を自分の財布から出して、レジに入れて、おしまいです。誰にも損害はありません」ツイートしたことが物議を醸している。事件は、22日に佐賀県で発生した。男が、コンビニに陳列されていた、クッキーを手にとり、店員にこう言いた、「お金は持っていないけど、食いたか」。店員は、「待ってください」と呼びかけたが、クッキーを手にしたまま店外へ、男性店員が取り押さえ通報した。佐賀南署が、クッキー1個、販売価格148円相当を盗んだとして、65歳の男を逮捕した。詳細は分からないが、65歳の男には知的な障害があるように思えてならない。累犯障害者とういう言葉がある。社会に居場所がなく、犯罪を犯し、刑務所でしか生きられない人たちのことだ。大抵、知的障害、精神障害などのハンディキャップを持っている。山本譲司氏の著書によってい、クローズアップされたが、ずっと昔から存在していたが、不可視なものとされてきた。今回の148円のクッキーを盗むような事件は、特別に珍しいことではない。148円でも窃盗であり、犯罪に該当する。コンビニ店員の取った行動も、何一つ落ち度がなく、責められるべきことではない。しかし、148円のクッキーを65歳の初老の男が、盗まなければいけないことに、何らかの想像力を働かせなかったのかと、思えてならない。社会全体が、弱い者に対して、あまりにも冷淡になってきているのではないだろうか。一番感じるのは、ごく些細なことでも、警察沙汰にしたがる人間があまりにも多いことだ。「警察を、正義の味方と勘違いするのも、いい加減にしろ」と言いたい。明らかに、犯罪行為が行われたことが、明白であれば、問題はない。しかし、独断と偏見にもとづいて、何も悪い事をしていない人間を、警察に売るようなことは絶対あってはならない。警察は、調べずに、見かけだけで、判断してしまうことが多い。テレビドラマに出てくる、人情派刑事などは、所詮絵空事なのだから。こういった、人々の意識は、冤罪を生みだす原因にもなっていると思う。町山智浩氏のように、「自分の財布から、148円を出して、レジに入れる」までは、誰も真似できないだろう。けれども、敢えて、見て見ぬふりをすることも、正義ではないだろうか。