孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

死者まで出ているのに、「警察24時」を放送するTBSの倫理観

昨日、どこかのテレビ局で、「警察24時」が放送されていた。この「警察24時」という番組は、視聴率を稼ぐことができるので、各テレビ局は放送する。しかし、とても許し難い事件が発生している。2013年11月24日未明鹿児島市の繁華街天文館で酔っ払ていた会社員男性が、運転代行の運転手と喧嘩になっている通報があり、警察官12人が駆け付けた。そして、男性は、4、5人の警察官にうつぶせに押さえこまれて死亡した。驚くことに、この模様を、TBSの「警野24時」のスタッフが、一部始終撮影していたのである。この映像を、鹿児島県警は押収した。遺族は、特別公務員陵虐致死罪で告訴するが、最終的に業務上過失致死で書類送検という、あまりにも軽い罪にしか問われない。民事裁判では、和解し、鹿児島県は、2500万円を支払うよう命じたが、証拠の映像を採用されず、闇に葬られた。警察官が、職務目的で、圧殺しさせる事件を挙げれば枚挙に暇がない。「犯罪者、何か悪い事をしそうな輩」だったら、手荒なことをしても許されるという、「警察官の特権意識」が、この種の犯罪を生み出すのだろう。警察官に殺された場合、付審判請求という法律制度が残されている。しかし、警察官を相手どった裁判にほぼ勝ち目はない。裁判所も警察側に有利な判決を下すことが慣習となっている。TBSが証拠映像を警察に渡し、何の釈明もしていない。「人一人が死んでいる事態」をいったいどのように考えているのだろうか。この事件をうやむやにして、まだ、TBSは、警察24時を放送し続けている。亡くなった遺族を冒瀆する以外の何物でもない。「警察24時」を興味本意で見ている国民が数多くいることを想像すると、恐ろしい。「警察24時」を見る気にならないけれど、逮捕しやすい、ケースばかりではないだろうか。あれを見て、警察官は、正義の味方だと洗脳されているのだから、救いようがない。実際の警察官は、あんなものではない。「弱気を助け強気を挫く」ではなく「強気を助け弱気を挫く」のが警察官だ。もっとはっきり言えば、やくざよりも質の悪い輩の集団だ。今週の土曜日にBSーTBSで「警察24時」が放送される。「報道特集」などで、綺麗ごとを並べてながら、このような倫理観の欠けらもないのが、TBSの実態なのだろう。