孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

広島県警8572万円盗難事件の謎 国民を馬鹿にした事件の幕引き

2017年の5月に、広島県警広島中央署で、特殊詐欺事件の証拠品である8572万円が盗まれるという前代未聞の事件が発生した。そして、当時36歳の警部補に疑いがかけられて取り調べを受けた。この事件発覚直後に、競馬や、借金返済に使っていいることが判明したためである。警部補は、謎の死を遂げる。そして、2020年2月に広島県警は、容疑者死亡のまま書類送検して、この事件の幕引きを図る。盗まれた金は、見つかっておらず、県警の所属長以上の幹部と福利厚生団体「互助会」で補填する方針を決める。このようなことで、広島県人のみならず、国民は納得できるのだろうか。常識的に考えても不可解な事件である。素行不良の警察官1人に罪をなすり付けて、組織の不祥事を隠蔽するようにしか思えない。この事件は、広島県警の上層部が関与している可能性が高いのに、県議会などで、問題視する議員がいなかったのだろうか。地元、メディアも、警察発表を垂れ流すだけで、真相を追及しなかった。過去において、警察が、裏金を作り、内部告発によって、事件化したケースが少なからずある。古くは、昭和59年に、キャリア組の松橋忠光氏が、「わが罪は常にわが前にあり」オリジン出版センターを書き、世間を震撼させた。この著書を読むと、かなり古い時代から、警察が裏金作りをしているかが分かる。松橋忠光氏は、清廉潔白な人柄で、その発言内容は、信用性のあるものだと思う。空白の時期があり、2000年に入り、北海道警察愛媛県警でそれぞれ内部告発がなされる。原田宏二氏は、元釧路方面部長を歴任した元幹部であり、自らも現役時代に裏金作りに加担していたことを記者会見で告発される。仙波敏郎氏は、拒否し続けたがゆえに、組織内で不当な仕打ちを受ける。なお仙波敏郎氏の長男が、殺人事件を犯したことによって、根も葉もない噂が立つが、仙波敏郎氏の信念は揺るがない。警察の裏金作りは、非常に質が悪い。表面化していないだけで、どこの都道府県警察でも、慣習的になされているのではないだろうか。こうした、警察の不正行為は、国民を愚弄するもの以外の何物でもない。