孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

生活保護の窓口に警察ОBを配置することを問題視するべき

メンタリストⅮaiGоの生活保護受給者への差別発言が、話題になっている。生活保護について語る資格のない者までが、社会的弱者の立場に立ったつもりで、正義を振りかざすのは許せない。この前の、小山田圭吾の過去のいじめ発言を集中攻撃した構造と全く同じように思えてならない。特に、芸能人たちが、生活保護受給者やホームレスの方々を擁護するのは、あまりにも嘘くさく、偽善に満ち溢れている。彼らは、道端で寝そべっている、ホームレスに、暖かい眼差しを向けたことがあるだろうか。おそらくその逆で、汚物を見るような目で、ホームレスを見てきた気がしてならない。今回のメンタリストⅮaiGoの差別発言を受けて、厚生労働省が、「生活保護の申請は、国民の権利です。ためらわずにご相談ください。」と公式Twitterで呼び掛けを投稿した。これについては、開いた口が塞がらない。過去の歴史を振り返ると、生活保護の水際作戦で、どれだけの申請者を追い出してきたのか。生活保護受給を却下されたために、餓死したケースは数知れない。特に有名なのは、北九州門司区で、2か月で、3名の餓死者が出た事件は、有名である。生活保護を考えるうえで、看過できないのは、生活保護の部署の窓口に、警察0Bを配置することだ。私の住んでいる、市役所の生活保護の部署でも、警察ОBが控えているという噂を聞いたことがある。暴力団員やそれに近い輩が、市役所職員とトラブルを回避するために、警察を利用することは、非常に都合の良いのだろう。警察官の退職後の就職先は、あまり多くない。階級社会の警察一家にとって、退職時の地位によって、老後の人生が大きく違ってくる。署長クラス、つまり、警視正ぐらいでないと、まともな就職先がないのが現実。あまり出世しなかった警察官にとって、市役所の生活保護の部署に再就職するのは願ってもないことだろう。厚生労働省の会議資料でも、次のように記されている、「退職した警察ОBの人材活用により不正受給に対する告訴等の手続の円滑化。申請者のうち暴力団と疑われる者の早期発見などの効果が期待される」と。最近、埼玉県志木市で、生活保護を利用している母子世帯の母親から、「黒い車に乗った2人の男性に尾行されて怖い」と市議会議員に相談があった。尾行していたのは、市の生活援護課に配属されている警察ОB。尾行をやめるように、市議会に求めたが、事実関係が明らかになるまで調査は継続したい答弁。これについては、志木市生健埼玉県連が異議を申し立てている。警察ОBを使ってまで、生活保護の水際作戦を行ってきた実態を忘れて、生活保護受給者に対する差別は許されないなどと、よく言えたものである。不適切発言をした者だけを集団リンチするのではなく、そのような発言がなされてしまう社会的背景を考えるべきだと思う。