孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「ミスキャンパス・ミスター」はルッキズムを蔓延させるだけ

「ミスキャンパス・ミスター」という、くだらない大学生のイベントがある。大学内で、かわいい女子とイケメンを選ぶもので、特に、女子の場合、アナウンサーへの登竜門となっている感じがする。参加している学校も、チャラい遊び人がいかにも多い大学ばかりだ。青山学院大学学習院大学、慶応大学、成蹊大学明治学院大学など。横浜国立大学が参加しているのは意外で驚いた。大半が、私立の大学で、地方の国立大学がない。個人的な実感では、没個性的で、選ばれる人間に魅力がない。男の場合は、ナルシスト全開で、鼻持ちならない手合いが多い。女の方も、美人とは言えず、街で歩いている子とそれほど変わらない。上智大学では、「ミス・ミスターソフィアコンテスト」を廃止し、自身の魅力と社会課題を発信するインフルエンサーとしての活躍を競う。そして、SⅮGsを通して社会課題の認知向上を目指すという高邁な理念を掲げている。一見、耳心地が良く、優等生的な感じがするが、どうも、胡散臭い。SDGsなどと、流行の言葉に騙されてはいけない。SDGsという言葉さえ使用すれば、許されるというのは、あまりにも短絡的過ぎる気がする。上智大学といえば、女子アナウンサーを最も輩出している大学であり、そう簡単にミスコン市場から撤退するとは思えない。新たな戦略を立ててきたと考えたほうが良いのではないだろうか。大学だけでなく、高校、中学校まで、ミスコンがあるのは、異常としか思えない。それほどに、「人は、見た目がすべて」というルッキズムが社会を支配している証である。日本は、学歴社会と言うけれど、実際はそうではない。むしろ、スクールカーストに象徴するように、コミュニケーション能力や容姿といった、自らの能力ではどうすることもできないものが、重要視され始めている。コミュニケーション能力というけれど、本当の意味での対人関係ではなく、臨機応変に笑いを取ったりするものである。不器用ながらも、人と関わろとする、真摯な態度や誠実さといったことが蔑ろにされているのは、あまりにも悲しいことだ。