孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

細木数子「地獄に落ちるわよ」を使い続けたテレビ局の罪と罰

六星占術で知られる占術家の細木数子が、8日に亡くなった。細木数子は、銀座のクラブ経営などを経て占術家になった。提唱した、「六星占術」は生年月日によって、自分の運命星を割り出し運気を知ることができるというもの。2000年代に、TBS「ズバリ言うわよ」を始め、テレビ番組に出演し、「地獄に落ちるわよ」といったセリフで一躍有名になった。細木数子の死を受けて、お笑いタレントたちが、心にもないコメントをしていることに疑問を感じてならない。くりぃむしちゅーネプチューンといった面々であるが、中でも酷いのは、タレントのおさるだ。モンキッキーと名前を改名してもらったおかげで、山川恵里佳と結婚できたと感謝しているのは、腑に落ちない。それほど恩義を感じているなら、どうしてまた、「おさる」という名前に戻って芸能活動しているのか。名前を変えて、運命が変わることがあるが、「おさる」の場合は、少し事情が違うように思う。細木数子については、ウキペディアに様々な書き込みがあるので、その人となりを知ることができる。陽明学者の安岡正篤の愛人であったが、何故ご立派な学者先生が、細木数子のような女に、引っ掛かったのだろうか。やはり、男の下半身は、分からないものだとづくづく感じる。鑑定料10万円で、「先祖供養」を勧め、その背後に、仏壇やと墓石屋と組み、大稼ぎしているという、噂があった。このよう手口は、霊能者と呼ばれる人たちの、常套手段である。不幸の渦中にいる人間は、藁にもすがりたい思いで、霊能者に泣きつく。本物の霊能者は、鑑定額の少額で、絶対に高額なものを購入させようとしない。細木数子を語る上で忘れてはならないのは、作家の溝口敦氏が、「魔女の履歴書」で、暴力団との関係や、パクリ疑惑を指摘したことだ。細木数子は、溝口敦氏に対して、名誉棄損で6億の損害賠償を求める訴訟を提起したが、最終的に裁判で和解した。修羅場をくぐりぬけて、迫力とタレント性があったことは間違いないだろう。しかし、泣かされた人のことも考えず、視聴率を稼げるという理由で、細木数子を使ったテレビ局の倫理観は問われるべきだ。