孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

大阪府警 子供が拾った1万円をネコババ 過去には、もっと酷い不祥事があった

2020年4月22日、子供が拾って届けた1万円札を着服したとして、大阪府警は、城東署地域巡査の野沢拓海容疑者を業務上横領で逮捕した。野沢拓海容疑者は、城東区を1人で巡回中に、14歳と11歳の兄弟から落とし物として、手渡された1万円札1枚を横領した疑い。兄弟が、誤って連絡先を伝えていないかを心配した母親が、城東署に電話をしたことから発覚した。怒りを通り超して、情けない話だ。警察官になりたてとはいえ、それなりの給料があって、お金には困ることはないはずだと思う。魔が差したでは済まされない問題である。大阪府警では、過去にもっと深刻な、ネコババ事件があった。1988年に大阪府堺南警察署の巡査が、拾得物の現金15万円をネコババした事件である。堺市のスーパー経営者の妻が、店内に落ちていた15万円の封筒を届けたことから悲劇が始まった。この時に対応した巡査は、主婦の名前をメモに書いただけで、遺失物法に基づき、「拾得物件預り書」を渡さず、ネコババしたのである。その後、落とし主の男性が判明するが、お金は無くなっている。慌てた、堺南署は、この主婦を疑うが、犯行に関与していないと確信する。そうなると、主婦に対応した、巡査の犯行しか考えられない。身内の犯行を隠蔽するために、堺南署は、この主婦を犯人にでっちあげるように画策する。虚偽の自白を得るために、厳しい取り調べがなされ、主婦はノイローゼになった。善意で落とし物を届けた主婦が、犯人に仕立て上げられるなど前代未聞の不祥事だ。事件が発覚した後の、大阪府警の対応は信じられないものであった。「無関係の市民を誤認逮捕したこと」を謝罪する内容であったため猛烈な非難を受ける。警察組織という所は、身内の不祥事を隠蔽するためなら、どんな卑劣な手段を行使するかを物語っている事件だと思う。「大半の警察官は、国民のために働いて、真面目な人ばかりである。悪いことをするのは、一部の不心得な警察官だけである」という認識こそ変えていかなければならない。警察は、組織防衛のためなら、善良な一般市民の人権を平気で侵害するということを知るべきだと思う。