孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

兵庫県稲美町放火殺人 伯父の松尾留与容疑者は、絶望の果てに犯行に及んだのではないか?  

兵庫県稲美町で19日全焼した民家の焼け跡から、小学生の兄弟と見られる遺体が見つかった放火事件で、加古川署捜査本部は伯父の松尾留与容疑者を現住建造物放火と殺人の疑いで逮捕した。何の罪のない、子供たちが殺害されという痛ましい事件である。赤の他人ではなく、血のつながった伯父に殺害されるというのは、なおやり切れない。松尾留与容疑者は、長年実家を離れて、働いていたが、仕事を辞めて、この家族と同居するようになった。ネット上では、無職やひきこもりの犯罪と断定しているが、偏見と差別もはなはだしい。確かに、無職やひきこもりが、犯罪を犯さないという保証はない。しかし、事件を起こす確率は、極めて少ない。しかし、偶然に容疑者が、無職やひきこもりであったら、メディアは、殊更に騒ぎ立て、センセーショナルな報道をする。こうした印象操作は、悪質で、無職やひきこもりを潜在的な犯罪者に仕立てあげる以外の何物でもない。もっと、個別具体的に事件を取材して、事件の本質に肉迫するべきだ。松尾留与容疑者は、2006年に実家の土地を相続した。殺害された子供と夫婦が住んでいた家の所有権は、松尾留与容疑者の名義になっていた。「財産も譲る。この土地も譲るから、生活保護を受けて生きたい」と松尾留与容疑者は、言っていたそうである。おそら、こうした発言だけから、メディアは、身勝手な犯罪と決めつけた報道をするに違いない。大阪北区の公園のベンチで座っているところを、警察官に身柄を確保された。抵抗することもなく、素直に任意同行に応じた。その時に数千円しか所持しておらず、携帯電話も持っていなかった。何か、自分が犯行を犯した明確な意識すらなく、茫然自失という感じがする。おそらく、仕事を失い、人間関係も全くなく、絶望的なまでの孤独のなかで、松尾留衣容疑者は、生きていたように思えてならない。自殺する引き代えに、こうした凶行に及ぶ犯罪形態が増加している。生きづらさを抱えた人に対して、社会が不寛容になってきていることも大きな原因ではないだろうか。