孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

紀州のドン・ファン 遺産をめぐる骨肉の争いより 遅すぎる和歌山県警の捜査を問題視しないのか?

3年前に、和歌山県田辺市で殺害された、紀州ドン・ファンこと野崎幸助さんの遺言書をめぐって、野崎さんの親族と田辺市が争っている。当初、野崎さんの遺言書には、「全財産を田辺市に寄付する」と書かれていた。しかし、野崎さんの兄ら親族側が、遺言書について無効と主張し始めた。「遺言書の筆跡は、野崎さんのではなく別人のもの」とする筆跡鑑定を3件地裁に提出している。遺言書は、А4のコピー用紙のような紙に、赤色のペンで走り書きのように書かれていて、鑑定では、「書き順が野崎さんと異なる」と指摘されている。遺産を巡って、争うことに世間の人は、関心を持つだろう。それに乗じて、メディアは、興味本位な報道をするだけで、肝心な裁判の進捗状況については、まったく触れようとしない。須藤早貴容疑者が逮捕されたのは、4月28日。刑事課長が、和歌山弁交じりで、記者会見するなど、鳴り物入りで逮捕報道がなされた。慎重に捜査を進めて、逮捕に至ったと、和歌山県警を評価するものだった。しかし、須藤早貴が、犯人であるという決定的な証拠に欠き、裁判は長引くことは、必定である。そもそも、野崎幸助さんが殺害されて、3年経って逮捕というのは、あまりにも遅すぎると思う。和歌山県警が、優秀であれば、須藤早貴の交友関係をことごとく調べ、もっと迅速に事件を処理できたはずである。許せないのは、この事件で上京中の警察官が、とんでもない不祥事を起こしたことだ。和歌山県警捜査1課の巡査部長である讃岐真生が、4月18日東京都大田区の路上で、女性の下半身をスマートフォンで盗撮しようとして、気づかれて、もみ合いになりけがを負わせて、傷害容疑で逮捕された。この讃岐真生は、2018年9月に和歌山県橋本市で、民家の風呂をのぞこうとした前科まで発覚しているのである。単なる不祥事では済まされないのだが、一向に問題とされないこと自体異常なことではないだろうか。発覚されなければ、不祥事ではないという感覚そのものが、警察の常識となっている。地元の新聞社など、単なる警察の御用聞きに成り下がって、警察の都合の良い情報を垂れ流す。こうした、メディアと警察の蜜月には、記者クラブ制度に起因するだけではないもっと、深い病巣があるように思えてならない。