孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

痴漢でっちあげ事件 示談金目的で男女が共謀して、真面目な会社員を陥れた、許せざる所業

2008年大阪市営地下鉄御堂筋線で発生した。私立大学生と女が、示談金を、せしめようと、何の落ち度もない人間を、痴漢に仕立て上げたとんでもない事件である。私立大学生が、58歳の会社員に近づき、目撃者を装って、「尻を触っただろう」と嘘をついて、天王寺駅で取り押さえ、阿倍野署に引き渡した。女は、痴漢をされたように、車内で泣き崩れる演技をした。でっちあげられた会社員は、否認したが、女が被害届を出して、大学生が、「痴漢を見た」と証言したので、大阪府迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された。会社員は、駅の一室に連行されて、「やっていないと」と再三訴えたが、警察官たちは、「触っただろう」と聞く耳を持たなかった。後に、捜査で、3人の言い分が食い違うことに気づき、事件が仕組まれたことが判明する。警察は、手段上、民間人による逮捕で、警察の誤認逮捕に当たらないと言い訳している。この事件は、あまり話題にならなかったが、よくよく考えれば、誰にでも起き得る冤罪事件である。痴漢については、女性側の証言が圧倒的に有利になるため、痴漢という汚名を晴らすことは、相当な困難を伴う。痴漢を専門とする弁護士がいるが、彼らは、たいてい、示談という方向に持っていく。「無罪立証」するとなれば、再現実験や被害者女性の主張の不自然さをどのように、裁判所に印象づけるかは、非常な労力を必要とされる。そうした面倒なことをしたくないために、和解し示談金を払うというのは、痴漢冤罪の当事者にとっては、やり切れないことだと思う。この58歳の男性会社員は、非常に温厚そうな人柄で、到底痴漢などするような人間ではないことぐらい、誰でもわかるはずである。3人の娘たちに、「お父さん、いいよ、信じているから」と言われたことが心の支えになったそうである。この大学生は、過去に出会い系サイトで、誘い出した男に、「俺の女に手を出しやがって」と、顔を殴って、金を奪うとする前科があった。どうしようもない悪い奴がいるものだと怒りを禁じえない。最近、電車内で凶悪な犯罪が発生し、その予防策として、電車内にカメラを設置することが議論になっている。まずは、痴漢冤罪を防ぐ対策を講じる方が先決ではないのかと思う。