孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

大阪北新地ビル24人放火殺人事件 容疑者は精神科に通院していた事実を無視し、報道することは危険

大阪北区の北新地の雑居ビルの4階の心療内科クリニックから出火して、24人が死亡した火災で、大阪府警は、19日未明、現住建造物放火と殺人の疑いで、住所職業不詳の谷本盛雄容疑者を特定した。この事件は、大変痛ましい事件で、谷本盛雄被告の行為は、絶対許されるものではない。しかし、いまだ、谷本盛雄容疑者が重体で、本人が何一つ事件について語っていない状況で、メディアが、様々な情報を垂れ流すことに疑問を感じてならない。谷本盛雄容疑者自身が、この心療クリニックに通院していた。重篤精神疾患に罹患している可能性もあり得る。もし、精神を病んでいる者の犯行であれば、たとえ、社会を震撼させる凶悪な犯罪であっても、慎重に報道するべきではないのかと思う。谷本盛雄容疑者は、勤め先の板金工場では、まじめであるが、短期な面もあって切れやすい性格などと、周囲の裏付けを取っている。よくよく考えれば、職人気質であれば当たり前のことで、それを今度の事件と無理矢理に結びつけるのは、あまりにも短絡的である。また、10年前に、妻を含めて、家族全員を道連れにしようとして、長男の頭を刺したとして、殺人未遂容疑で逮捕されていたことが判明した。この事実は、谷本盛雄容疑者が、極めて危険な人物でるあるかを印象づける、格好の材料になった。家族の間で何があったかは、簡単にわかるものではない。京都アニメーションとの類似性が指摘されているが、私は、まったく別物であると思う。近年、こういう事件が発生すれば、拡大自殺という言葉が安易に使用される。自暴自棄になって自殺する際に、不特定多数の人間を巻き込む。こういった犯罪は、今に始まったものではなく、過去に数多く発生している。いずれも共通するのは、加害者が、相当精神的に追いつめられ、半ば、異常な心理状態にあることだ。被害者とその家族の悲しみは、尊重されなければならないが、一方的に加害者を断罪する資格が、メディアを含め私たちにあるのだろうか。