孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

機動隊員の自殺を隠蔽する兵庫県警の体質

6年前に、24歳で自殺した兵庫県警の機動隊員であった、木戸大地さんの家族が、機動隊内で、いじめやパワハラがあったとして、県に慰謝料を求める裁判があった。木戸大地さんは、平成27年10月、神戸市内の機動隊の寮で自殺を図った。両親は、いじめやパワハラが原因だとして、裁判を起こした。この日、木戸大地さんの父親は、「大地は、曲がったことが嫌いな優しい子でした。警察官になるのが夢で、つらい訓練に耐えてきました」と泣きながら訴えた。当時の上司3人は、パワハラがなかったと証言した。2015年の9月から10月にかけて、兵庫県警では、20代の新人機動隊員が、2人も自殺している。この事件は、関西の一部のテレビ局が取り上げたのみで、全国的には、まったく知られず、関心も持たれていない事件であるが、大問題であると思う。1ヶ月の間に、2人も機動隊員が自殺していて、パワハラと認定できる証拠も出でできているのに、兵庫県警は、「パワハラは、なかった」と言い切る。民間企業では、「パワハラ」を認める傾向があるが、さすが警察一家。兵庫県警は、東の神奈川県警と並ぶ、悪名高い警察署であることは、有名である。今年に入って何より、驚いた不祥事は、女性巡査部長が、交番でわいせつ行為をしたことだ。この女性巡査は、ネット上で話題になったが、興味本位のもので、警察不祥事を許さないという声ではない。今週だけでも、巡査部長が暴力団員に捜査情報を漏洩する不祥事。窃盗事件の捜査に立ち会わせた、容疑者にタバコを吸わせるなどの便宜を図った、3課の男性警部補が、戒告の処分を受けた不祥事と立て続けに発生している。これらの不祥事は、氷山の一角に過ぎない。警察にとって、「不祥事は、発覚しなければ、不祥事ではない」というコンセンサスが共有されている。メディアが報道するのも、比較的軽い事案で、警察に報道しても良いという許可を得た類いのものばかりだ。おそらく、信じ難い不祥事が、まだまだ隠蔽されているだろう。自殺した、木戸大地さんの無念は、計り知れないものがある。裁判所は、木戸大地さんの死を無駄にすることなく、兵庫県警の違法を正すべきだ。