孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「警察24時」 撮影中に制圧して死者まで出ているのに 放送するテレビ局と楽しんで視る人たち

「警察24時」という番組は、国民的人気がある。しかし、過去に信じられない事件が発生している。事件が発生したのは、2013年11月24日の未明鹿児島市の繁華街である天文館で、酔っぱらっていた会社員が運転代行の運転手と喧嘩になっているという通報があり、近くの地蔵交番から、10数人の警察官が駆け付ける。男性は、路上で、4,5人の警察官にうつ伏せに抑え込まれ死亡した。男性の両親は、特別公務員陵虐致死罪で告訴する。しかし、「業務は、正当な行為であるが、容態の変化を確認していない過失があった」として、37歳の男性巡査部長と、34歳の男性巡査を業務上過失致死で書類送検する。判決は、あまりにも軽いものであった。驚くべきことに、男性が死亡する様子を、TBSの「警察24時」が撮影していたのだ。映像には、男性が、「死ぬ」、「助けて」などの叫ぶ生々しい制圧の様子が、映し出されていた。遺族は、この映像の開示を求めて、民事訴訟を起こす。地裁は、映像の提出を認めた。しかし、検察が抵抗した結果、最高裁は、「報道の自由を侵す恐れがある」として採用を認めなかった。最終的には、和解して、遺族に2500万円を支払うことで事件は幕を閉じた。TBSが、「警察24時」の映像を提出していたら、警察官たちは、業務上過失致死という罪状ではなく、厳罰に処されたであろう。しかし、TBSは、頑なに、「男性が死亡する様子が映った映像」を裁判に証拠として、提出しない。TBSの行為は、警察官の不正に加担するもので絶対許せない。「警察24時」の撮影中に、人が死ぬということは前代未聞の出来事である。警察官が、職務において、制圧して、死亡させてしまうケースを挙げれば枚挙に暇がない。こうした警察官の行為を告発する、「付審請求」という制度があるが、ほとんど機能していない。警察を訴えても、ほとんど裁判では、勝ち目がないという絶望的な状況だ。「職務は、適正であった」そんな戯言を裁判所が、認めてしまうのは、裁判所そのものが、警察組織に絶対的な信頼を寄せているからである。「警察は、国家の治安を維持するためなら、有形力の行使をしても良い」という、誤った認識を改善しない限り、付審判請求が形骸化するばかりである。警察官の一般市民への人権侵害が日常生活において、まかり通っているのに、何の処罰もされず、泣き寝入りしなければならないのは、あまりにも理不尽極まりない。「警察24時」は、視聴率を稼ぐことができるので、各テレビ局は、制作する。そして、それを喜んで視る人たち。警察に制圧されて、死亡した人とその遺族の無念な思いを考えると、怒りを禁じ得ない。