孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

大崎事件 「あたいはやっちょらん」無罪を訴え続ける94歳と鴨志田祐美弁護士の闘い

昭和54年10月大崎町で、男性の遺体が牛小屋で発見された。男性の妻である、原口アヤ子さんが逮捕された、所謂、大崎事件。この事件、不可解な面が多く、冤罪の可能性が極めて高い。事件が発生した3日前、原口あや子らさんは、親戚の結婚式があり出席していたが、亡くなった男性だけは、朝から酔っぱらって出席しなかった。結婚式が終わった頃、原口あや子さんに、「男性が集落の側溝に落ちた」という連絡があり、男性宅に駆け付けた。土間に入ったところ、畳六畳間に、男性が布団に盛り上がっているのを確認して、「もう寝ちょっと」と言って帰宅した。警察は、殺害事件として、原口あや子さんの夫、殺害された男性の弟、原口あや子さんの甥、そして、原口あや子さんを逮捕した。3人は、犯行を認める自白をしたが、原口あや子さんは否認をした。警察が描いた筋書きは、日頃から酒ぐせの悪かった男性を快く思っていなかった、原口あや子さんが、保険金をかけて、共犯者と共に犯行に至ったというものである。3人の共犯者には、知的障害があり、その証言の信用性には疑う余地があり、警察官たちに誘導された。また、「自白のタオルで絞殺したという痕跡が、死体にない」法医学者の鑑定もあるなど、冤罪を疑わせる事実が存在する。しかし、原口あや子さんは、有罪とされて、10年間服役する。出所後、再審の裁判を争っているが、いまだ裁判所は、無罪判決を言い渡していない。94歳の原口あや子さんを支え続けたきたのは、弁護団長の鴨志田祐美弁護士だ。鴨志田祐美弁護士は、40歳で司法試験に合格した異色の経歴を持つ。バンドを組むなど、ユニークな人柄で、勉強ばかりして、弁護士ではないために、弱者に共感することができる。修習生時代から、大崎事件に関わり、現在、第4次再審請求の裁判の弁護で、中心的な役割を果たしている。鴨志田祐美弁護士は、情熱の人である。再審請求を棄却した、裁判官を名指しで批判するなどの過激な所があるが、それは、すべて、正義感からくるものだ。検察の不服申し立てを禁止するなどの、再審法改正運動に携わるなど、刑事司法の変革を求めて尽力を尽くしている。94歳の原口あや子さんと鴨志田祐美弁護士の訴えを裁判所は一刻も早く認めるべきだ。