孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「文春砲」より凄かった「噂の真相」 右翼に襲撃されても、アリキックで反撃した岡留安則さんの反骨精神

週刊文春が「文春砲」と呼ばれて、政治から芸能ネタまで幅広いスクープで、他の週刊誌を圧倒している。新谷学氏の功績と、優秀な取材を重ねて書く、スッタフたちの賜物であろう。政治家、芸能人たちは常に、「文春砲」に狙われことに怯えている。面白いぼ、文藝春秋は、保守的な会社であるにもかかわらず、最近の「週刊文春」は、どちらかというと、リベラル化していることだ。保守であるとか、リベラルであるとかにこだわらず、報道することによって、公益が図られるなら、問題ないという姿勢は、大変評価できると思う。かつて、「文春砲」より凄い雑誌が存在した。それは、「噂の真相」という雑誌である。編集長の岡留安則氏の方針が、一貫していた。政財界の問題と芸能人のゴシップネタを同等に扱うスタンスは、ヒューマンインタレストに基づいたものではなかっただろうか。警察タブー、皇室タブー、同和タブーなど、報道すれば、身に危険が降りかかるであろうという問題まで切り込んだ。特に、皇室タブーでは、2回も大きな危機にさらされた。一度目は、1980年の「皇室ポルノ事件」。1980年6月号では、「天皇Ⅹデーに復刻が取り沙汰される皇室ポルノの歴史的評価」で作家の板坂剛が、無修正全裸写真に皇室に皇族の顔写真を貼ったコラージュ写真を掲載。これに、怒った右翼団体が、編集部だけではなく、広告主や取引の銀行、印刷会社、取次にまで圧力をかけたので、廃刊の危機にさらされた。岡留安則編集長が、右翼団体の本部に謝罪して、「噂の真相」は危機を逃れた。再び、2000年にも右翼団体日本青年社三多摩本部隊長と副隊長に襲撃されて、額を7針、足を3針縫うなどの重傷を負う。この時、岡留安則編集長は、アリキックで反撃したという。また、作家の宮崎学氏から、褒められたそうだ。右翼の襲撃に、アリキックで反撃するというのは、余程腹が据わっていなければできないことである。週刊誌は、新聞が報道できない、ダーティな部分にまで肉薄できる。ただ、最近は、名誉棄損で訴えられることを恐れて、自粛してしまう傾向がある。岡留安則さんのような、怖いもの知らずで、喧嘩好きな人が、メディアには、絶対に必要だと思う。