孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

天竜林業高校事件 孫のために元市長が、校長に成績を改竄させたのは、警察、検察のでっちあげである。

2008年8月に静岡県教育委員会によせられた、「天竜林業高校で、教師4人と校長が、大学入試調書の点数をかさ上げしている」と密告があった。前校長の北川好伸氏と教諭4人が、虚偽有印公文書作成、同行使容疑で逮捕された。教諭4人は容疑を認めた。しかし、校長の北川好伸氏は、生徒の祖父で、元天竜市長の中谷良作氏から現金20万円を受け取った、加重収賄容疑で逮捕された。現金を渡したとされる、中谷良作は、略式起訴されて、罰金20万円の有罪判決を受けた。北川好伸校長は、345日も、身柄を拘束されたが、一貫して否認した。検察が書いた筋書きは、次のようだ。北川好伸校長が、教員らに、3,1であった評定値を3,5にして、虚偽の有印公文書を作成した。そして、中谷良作氏から、20万円を受けっとったというものだ。2人の生徒の成績改竄については、他の教員たちは、罪を認めている。問題は、北川好伸校長が、成績改竄を指導したかどうかである。345日も身柄を拘束されて、否認していることは、相当の覚悟で取り調べに臨んでいて、北川好伸校長が無実である可能性は極めて高い。中谷良作元天竜市長は、任意の段階で、30日も警察で取り調べを受けて、「孫と一緒に、坂を転げおちてもいのか」などと暴言を吐かれて、自白してしまう。任意の事情聴取で、こういった違法な取り調べがなされてるのは、許し難い。それだけでも、自白の任意性、信用性に疑いが生じる。この事件は、一見して、元天竜市長が、校長に、孫の成績を改竄させたことはあり得るように感じられる。そのために、裁判所も、丁寧に証拠調べをせずに有罪判決を下したのではないだろうか。元裁判官の木谷明氏は、この事件は冤罪であると指摘しておられる。木谷明氏といえば、数多くの無罪判決を書いてきた、伝説の裁判官と言われるカリスマ的な存在だ。昨年、東京高裁は、地裁の判決を維持して、訴えを退けた。これからは、最高裁で争う予定であるが、一刻も早く無罪判決が下されることを望むばかりだ。