孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

伊藤詩織さん 何故中村格警察庁長官を訴えないのか?

伊藤詩織さんが、性的暴行を受けたとして、TBS記者の山口敬之氏に対して、役1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は、25日に1審の東京地裁の判決に続き、「性行為に同意はなかった」と認定し、1審とほぼ同額の約3323万円の賠償を命じた。一方、伊藤詩織さんの著書で、虚偽の性被害を申告されて名誉を傷つけられたとして、1億3000万円の賠償を求めた山口敬之氏の反訴を一部認めて、伊藤詩織さんに55万円の支払いを命じた。伊藤詩織さんを支持するつもりは全くない。この事件不可解な部分があまりにも多すぎる。伊藤詩織さんは、この事件を契機に、女性へ性暴力を許さない、me,too運動に関わり、一躍時の人となった。また、伊藤詩織さんをネットで、中傷する人たちが次から次へと表れ、漫画家や大学準教授までもが、裁判において名誉棄損の罪を問われた。伊藤詩織さんのことを論じることは、ある種の、タブーになっていて怖い感じがしてならない。また、この事件の背景にある、当時の安倍政権に近かった山口敬之氏そして、現中村格警察庁長官の関係がクローズアップされた。伊藤詩織さんの相談を受けて、警視庁高輪署の捜査員たちは、2015年6月8日に逮捕状を持って、成田空港で山口敬之氏を待ち構えていた。ところが、直前に逮捕が取りやめになった。指示したのは、中村格氏という疑惑が浮上した。その後、中村格氏は、警察庁長官に大出世した。記者会見で、この件について問われると、「検察審査会において、不起訴相当の議決がなされた」とごまかした。ネット上では、「#中村格氏の警察庁長官に抗議します」が、一時トレンド入りしたが、下火に。今や誰も関心を持たなくなってしまった。大手新聞社は、警察庁長官と同時に、大きく、インタビュー記事を載せるなどした。出世街道をまっしぐらに走ってきた、警察官僚として。いつから、メディアは、警察庁の御用聞きに堕してしまったのだろうか。伊藤詩織さんの事件は、女性の人権問題にすり換えられて、中村格氏の関与について追及されなかったことが遺憾でならない。