孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

百田尚樹 「千葉大学医学部レイプ事件の犯人は在日」とヘイトスピーチ  実際の容疑者たちの親は超エリートだった

百田尚樹は、人気があるが、かなり問題発言をしている。その中でも、印象に残っている件がある。2016年9月千葉大学医学部の5年生3人が、集団強姦致傷の容疑で逮捕された。当初、容疑者たちが、実名で報道されなかったことで、様々な憶測を呼んだ。百田尚樹は、「犯人の学生たちは、大物政治家の息子か、警察幹部の息子などと言われているが、私は在日外国人たちではないか」とツイートした。実際は、百田尚樹の予想は外れた。その後、学生たちの実名が公表されて、超エリート一家の子息が含まれていることが判明した。容疑者の1人である、山田兼輔。高祖父の山田喜之助を中心とした、法曹の名門一家であり、父親も弁護士であった。警察は、表向きは、共犯者の捜査を継続中であることと、被害者の女性の特定につながるからとごまかそうとした。しかし、山田兼輔の父親が大物弁護士の次男であったために、慎重にならざるを得なかったことは明白である。他の容疑者の父親も、地元の特定郵便局局長で地元の名士であるなど、「在日外国人」とは全く無縁であった。百田尚樹は、「私は、犯人が公表されていない理由の一つを推測したにすぎず、しかも民族を特定していない。こんな言論でさえ、ヘイトスピーチなのか」と反論した。これほど見苦しい言い訳はないのではないだろうか。百田尚樹ぐらいの影響力のある人物は、絶対に憶測で物を言ってはいけない。特に千葉大医学部レイプ事件のようなケースでは、確かな情報に基づいて、発言するべきだった。一般の人間が、勝手に、ネット上で好き放題の事を語り合うのとは違うという自覚を持つべきだ。世間を震撼させた凶悪な事件の犯人が、「在日外国人」であった方が、ネット右翼にとって都合が良いのだろう。「在日外国人」だからこそ、凶悪な犯罪を犯すという思考回路は、あまりにも短絡的で幼稚なものである。百田尚樹は、探偵ナイトスクープ構成作家出身で、「庶民感覚」をつかむのが巧みなのかもしれない。こうした、「ヘイトスピーチ」を平然とする人物が支持を得ているのは、あまりにも絶望的だ。