孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

選挙違反のたった5000円の買収で 農家の人や普通の主婦を犯人に仕立てあげて  取り調べでおもちゃの拳銃をつきつけるなどした 知らぜざる冤罪事件 愛媛県警は問題山積

選挙違反の買収による冤罪事件が少なからずある。最も有名なのは、志布志事件である。志布志事件は、メディアにも取り上げられて、その取り調べの実態が明るみになった。しかし、全く知られていない事件がある。事件は、愛媛県松山市で、1990年1月11日に発生した。その日、衆議院議員選挙に立候補した、中村時広氏を励ます会が、午後7時から9時までの間に、愛媛県民文化会館で開催された。励ます会に参加した人たちの送迎のために、3台の貸し切りバスが用意された。そのうち、松山市和気地区には、4台の貸し切りバスが配車された。この事件は、そのバスの中で、現金が、住人たちに渡されたというものである。ややこしい話になるが、バスの外での現金受け渡しは、実際にあって、全員が認めている。問題は、バスの中に乗っていた、住人が、もらったものは、金銭なのか、それとも、たたのパンフレットなのかということに尽きる。仮に、金銭をもらっていても、5000円という少額に過ぎない。この事件では、金銭を供与した人間が、バスに乗っていたかどうかも分からないという証拠が弁護人たちによって、後に証明されることになる。バスガイドの証言が、極めて曖昧なものであったことが、警察に利用された側面があった。この事件は、捜査2課の捜査に、暴力団担当の警察官が加わったことによって、取り調べは非常に、暴力的なものになっていく。暴言は当たり前。老人の耳のこめかみに、おもちゃの拳銃を突き付ける。農家の婦人に対しては、留置場では、男ばかりなので、トイレで乱暴されるという脅迫。この婦人は、本気で同じ地域の住人から、乱暴されてしまうと思い、自白してしまう。また、中村時広後援会の世話役をしていて、本事件で、現金を配ったとされる方は、否定した故に、、58日間も身柄を拘束されてしまう。体重は、15キロ減って、歯がガタガタになって、精神的にうつ状態になる。この事件は、弁護団の尽力によって住人たちの無罪が確定する。特に、薦田伸夫弁護士の活躍は目を見張るものがあり、刑事弁護を専門としないのに、緻密な計算によって、警察のでっちあげを切り崩していった。誰かか、密告して、この事件は警察は、絵図を描いた、冤罪事件である。普通の暮らしを奪われて、ある日警察に連行されて、罵声を浴びせられて、自白をさせられる。志布志事件の15年も前に、そうした事件が起きていたのである。それにしても、愛媛県警は、冤罪、裏金と、問題のオンパレードだ。今後も、違った形での冤罪は必ず起きるだろう。代用監獄の廃止、取り調べの全面可視化ならびに、弁護士の立ち合いを制度化しないと、同じように泣く人が生まれるだけだ。