孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

天才ブロガー 勝山実 ひきこもりのカリスマ 人生を諦めるという居直った生き方

ブログを書く目的は、人それぞれである。アフィリエイト、自己表現、文章を上達するためなど、大半の人がそのような動機で自己発信をしている。中には、ブログが、出版社の編集者の目に留まり、書籍化する段階まで達成したブロガーがごくわずかであるが存在する。余程の文才と、誰が読んでも面白い内容でなければらないと、書籍化は、普通のブロガーにとっては、夢のまた夢ではないだろうか。勝山実という人がいる。この人は、ひきこもりの間では、カリスマ的な存在として非常に有名な御仁である。勝山実さんは、ブログを書籍化した「安心ひきこもりライフ」という本を2011年に出版した。勝山実さんは、「泣かず飛ばず」という、ひきこもりの日常を描いたブログを書いている。「安心ひきこもりライフ」という本は、そのブログをから全て引用したものである。ひきこもりが、ブログを書くと、たいていありきたりな内容に陥りがちである。はっきり言って面白くない。どこかから借りてきた言葉ばかりで、自分の言葉で書いた感じが全くしない。また、独善的な内容で、第三者が読んでも通用するレベルにまで達していない。勝山実さんは、その点、独特の感性で、自ら日常を描いている。露悪的、諧謔的でありながら、そこはかとなく漂うユーモアのようなものが、文章の行間から伝わってくる。勝山実さんは、高校中退後、大学受験に3回失敗する。その後、アルバイトを続けるも、うまくいかず、ひきこもり生活に入る。ひきこもり歴は、30年近く、「ひきこもり名人」と呼ばれて、ひきこもり界隈では超有名人である。本名なのかどうかは分からない。進学校に通っていた。横浜に住んでいる。障害者手帳を交付してもらっている。本からは、そうした断片的な情報しか分からない。Amazonのブックレビューなどでは、勝山実さんの主張に否定的なものが多い。勝山実さんの主張というのは、「ひきこもりは所詮、ひきこもりでいいではないか」と居直ったもので、一般の人はおろかひきこもり支援者の反感を買うことは必定。しかし、敢えて、「働かないで生きていて、何が悪いの?」と挑発するスタンスは、既成の概念を打破するもので、傾聴に値すると思う。私は、勝山実的な生き方には完全に同意できない。ひきこもり問題は、複雑なもので、簡単に黒か白かと割り切れるものではないと思う。