孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「鶴瓶の家族に乾杯」の嘘くささ 皆そんなに幸せに生きているのか? NHKの受信料に徴収に一役買っている看板番組

鶴瓶の家族に乾杯」という番組がある。笑福亭鶴瓶がゲストと一緒に、日本のどこかをロケして、一般の人たちと出会い、いきなり家を訪ねたりする。有名芸能人を目の前にして、驚いていたが、次第に、打ち解けて、家族のことを詳細に話し出す。この番組は、やらせはないが、大まかな台本みたいのものがあって、それが功を奏して、長寿番組になっているのだと思う。何よりも凄いのは、笑福亭鶴瓶の素人いじりの上手さにある。私は、「鶴瓶の家族に乾杯」に違和感を感じてならない。毎回出てくる家族が、日本人の最小公倍数的な幸せな家庭ばかりだという点である。地方の田舎の大家族が幸せであるというのは、もはや幻想ではないのか。トルストイの「アンナ・カレーニナ」の有名な言葉がある。引用すると、「幸福な家庭は、どれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」。「鶴瓶に家族に乾杯」に出てくる家族がまさに、どれも似た幸福な家庭である。しかし、複雑な現代において、幸福な家庭は相対的に少なくなって、皆多かれ少なかれ、苦しみや人に言えないことを抱えているのではないだろうか。私は、マイナス思考の持ち主で、どうも、ひねくれた考え方しかできない。それゆえに、「鶴瓶に家族に乾杯」を見て、心が癒されるという気にはなれない。また、三宅民夫アナウンサーの「ツルベさん」と「べ」にアクセントを置いた上品な発音を嘘くさい。関西人は、「ツル」にアクセントを置く。NHKの看板番組が放送打ちきりになっている。「ためしてガッテン」「バラエティー生活笑百科」などのロングラン番組が終了した。そんな現状にあって、「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHKの救世主の役割を果たしているようだ。大河ドラマや朝ドラの出演者がゲストでロケをすることによって、その地域の宣伝にもなる。噂によると、「鶴瓶の家族に乾杯のロケ地」は、NHKの受信料の未支払い世帯が多い地域を選んでいるそうである。NHKのしたたかな戦略に騙されないで戴きたい。