孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

元祖「殴られ屋」晴留屋明 路上で8000人に殴られる 捨て身の生き方は評価されても良いと思う

20年くらい前に、テレビなどで、「殴られ屋」という路上パフォーマンスをしている人がいた。その人の名前は、晴留屋明という。中学校を卒業して、ヨネクラジムに入門して、20歳でプロボクサーとしてデビューする。しかし、3年後、引退する。その後、電気工事会社を立ち上げるが、事業に失敗して、1億5000万円の借金を背負うことになる。借金返済のために、「殴られ屋」という仕事を始める。仕事場は、主に新宿歌舞伎町で、街行く人たちに、「さあ、誰か私を殴ってください」と威勢よく声をかける。1分間で千円で、殴り放題という料金設定。8000人に殴られ、元プロボクサーややくざの客も中にはいて、体はボロボロになって、3年4か月で引退することになる。晴留屋明という名前で本まで出版している。当時、テレビで見た印象が強烈に残っている。際どい発想であるが、本人が生き生きとしていたことだ。20年前も景気が悪く、自殺者も多かった。そんな時代の雰囲気を忘れさせてくれる、ひとりの青年の試みは、人々を勇気づけたのではないだろうか。多額の借金を抱えると自殺してしまう人間が出てくる。責任感の強い真面目な性格の人間ほど、思いつめて、逃げ場がないと感じてしまう。しかし、借金をすることは、法を犯すほどの悪いことなのか。どうも開き直ることができない人が多すぎる気がする。「殴られ屋」になるというある意味で、居直った行動は、潔さを感じてならない。たとえ「プロボクサー」と言えども、一方的に殴られ続ければ、体は悲鳴を上げるのは当然。3年以上も続けたのは評価できるのではないだろうか。元「プロボクサー」の中にはとんでもない輩がいる。過去の栄光にしがみつき、社会に適応できず、弱い人間相手に喧嘩を吹っ掛ける。腕っぷしが強い人間が、陥りがちなことである。ネットの情報によると晴留屋明は、2020年の時点では、派遣社員でその日暮らしをしているという。そして現在借金は、2億ぐらいあるという。1億5000万円から、2億に増えているのには驚きである。それでも、何とか生きているのはある意味凄い。