孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

秋葉原「耳かき嬢」殺人「非モテ」中年男の孤独と妄想がストーカから狂気の殺人へと 今後も同様の事件が起こりうると思う

2009年8月3日に、秋葉原の耳かき嬢であった女性とその祖母が殺害された。この事件の被告は、「耳かき」店で働く被害者の女性の客であった。「耳かき」店は、ライト風俗というもので、性行為はしないが、女性と身体的接触が持てる。被告は、週3回も通い、執拗に交際を求め始めるようになった。一か月に、何十万と「耳かき」店に通うために費やしたという。さらに、被害者の女性の誕生日プレゼントを贈るなど、客と店員の関係を逸脱し始める。2008年の年末である12月27日から1月4日までは、9日間連続して通うなど行動が異常になっている。被告の男は、性的なことを要求しなかったが、「手を握ってほしい」「店の外で食事をしよう」などと被害者の女性に要求した。最後には、被害者の女性が住んでいる家まで探しだした。警視庁愛宕署の取り調べに対しては、「事件の約2週間前、被害者の女性に直接会って、関係の修復を求めたが、拒否された」「交際を断られ、腹が立ったので殺そうと思った」と供述している。この事件は、典型的なストーカー殺人である。ストカーにも様々なタイプがあるが、この事件は、ライト風俗の店員に被告が一方的に思いを寄せたという、「関係なき、一方的な妄想が暴走した」パターンである。以前交際していた女性に未練があり、付きまとうといった「ストーカ」は、警察側も規制しやすい。何故ならば、「ストーカー」をする側に己の感情をコントロールする余地があるからだ。しかし、「関係なき、一方的な妄想」に取りつかれた男の狂気は、もはや歯止めることはできない。被告の男は、42歳で女性と交際したことがなかった。謂わば、恋愛弱者男性である。自分が恋愛できないこと知った彼らの中には、代償の愛を求める者がいる。古いが、アニメのキャラクターに萌える者。あるいは、アイドルの追っかけになる者。そして、この事件の被告のように、お店の店員を勝手に恋愛対象にしてしまう者。この事件は、「耳かき」店というライト風俗であったが。普通のコンビニ、ファーストフードの女性店員が、その対象にされてしまう事が大にしてある。被告の男は、「関係の修復をしたかった」と供述しているが、「男と女の関係」という意味を全く理解していない。被害者と被告の男は、お店の店員と客以外の何物でもない。「男女の関係」として理想なのは、「エロス的関係」から「肉体的関係」と上手く移行することにあると、私は思っている。そうした関係を男性に構築させてくれない時代になってきているのが、非モテ問題の核心である。今後もこの種の犯罪は増加するに違いない。