孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

中村格元警察庁長官 逮捕状をもみ消しても「退職金」をがっつりもらえる そして、和歌山県警本部長は「警察官僚」の出世ルートの一つか?

中村格警察庁長官が、辞任することになった。中村格と言えば、逮捕状揉み消しで有名になったお方である。伊藤詩織さんは、元TBSの報道部長であった山口敬之から性暴力を受けた事件。伊藤詩織さんは、以前から高輪署に相談していた。そして、いよいよ2015年6月8日に、成田空港で、高輪署の警察官たちが、山口敬之を逮捕するために待ち構えていた。この逮捕に圧力をかけたのが、中村格であることを週刊新潮が報じ、一躍有名になった。私が、疑問に感じるのは、「週刊新潮」と言えば、「警視庁」との蜜月ぶりが有名な週刊誌であったということだ。おそらく、警視庁の別筋から、情報を入手する「パイプ」を持っているのではないかと思う。一番怒りを禁じえないのは、週刊誌が報道しながら、中村格が、警察庁長官に就任すると、「朝日新聞」「毎日新聞」というリベラルな新聞社が、中村格の横顔を紹介する記事を掲載したことだ。いかに、新聞社が「警察組織」の犬に成り下がっているかを物語っている。中村格は、就任時に、逮捕状揉み消しの件について聞かれると、「法と証拠以外のことを考慮して、捜査上の判断をしたことは、一度もない」と言い放った。このような言い訳が通用してしまうのだから、いかに「警察権力」が肥大しているかを痛感させられる。中村格は、東京大学卒業の「警察官僚」である。その華々しい経歴において、20代で「和歌山県警捜査2課長」を歴任している。どうも、和歌山県警本部長というポストは、「警察官僚」の出世コースの1つではないかと思えてならない。過去の和歌山県警本部長を調べてみるとかなり、同期のキャリアの中でも出世競争に勝ち、「警察組織」においてかなりのポストにまで上りつめていることが分かった。今回の警察庁の人事で、和歌山県警本部長を歴任して、かなり重要なポストに就いた者が2人いる。まず、直江利克は、警察庁警務部長官房付。そして、宮沢忠孝は、警視庁公安部長。2人とも和歌山県警本部長を経験したことがある。また、北海道警察のヤジ排除の事件の時の北海道警察本部長は、山岸直人。山岸直人も和歌山県警本部長を経験している。山岸直人は、ヤジ排除については、道議会で、「法律にもとづき、必要な措置を講じた」と答弁し、「職務執行法にもとづき、トラブルや混乱を防止したとして問題はなかった」と開き直っている。いかにも「警察官僚」の言いそうなことである。山岸直人は、退職した。流石に、「やじ排除」の事件は、キャリアに傷が付くと考えたのだろう。しかし、株式会社「タカラレーベン」の社外取締に天下りしている。「和歌山県警」では、「紀州ドンファン事件」で須藤早貴容疑者を逮捕したが、いまだ裁判すら始まっていない。この事件では、上京中の和歌山県警捜査1課の讃岐正雄が、女性を盗撮した上に、バレて、女性にけがまで負わせている。讃岐真生には、「風呂をのぞいた」という前科まであった。「和歌山県警」という田舎警察を出世のための腰掛と考えている「警察官僚」にとっては、捜査や犯人検挙などどうでも良いことだと思う。「自分の出世」に響かない不祥事だけは避けて欲しいと願っているだけではないだろうか。こうした、東京大学法学部を卒業して、出世街道をまっしぐらに進む「キャリア」と定年近くになっても、警部補止まりという、厳しい「階級社会」では、歪な人間関係が生じて当然だと思う。