孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

キャバ嬢が宅配ドライバーの仕事を NHKの大阪発ドラマ「あなたのブツが、ここに」ネタバレ感満載なのに面白い

「あなたのブツが、ここに」というNHK大阪放送局制作のドラマが結構面白い。キャバ嬢が、コロナの影響で、夜の仕事が出来なくなり、昼の仕事として、宅配ドライバーを軽い気持ちでし始めるが、真剣に仕事というものを考え始めるというドラマである。主役のキャバ嬢につらく当たる先輩の宅配ドライバーがいて、実は、「彼女のことを思いやって」とう設定からして、ネタバレ感満載なドラマである。それに、キャバ嬢が、宅配ドライバーの仕事をこつこつするなどと、およそリアリティの欠くものである。しかし、「あなたのブツが、ここに」は、視聴者を飽きさせないドラマ作りをしている。主人公のキャバ嬢を演じるのは、仁村紗和という女優。そして、その母親にキムラ緑子、つらく当たる先輩の宅配ドライバーに、津田健次郎というキャスティング。このドラマ、尼崎を舞台にしているが、NHKのドラマにありがちな「セット撮影」ではなく、ロケ撮影中心になっている。そして、主役の仁村紗和も大阪出身で、関西の役者ばかりなので、「関西弁」が非常に自然体で、ドラマを味わい深くしている。東京の役者が、「関西弁」をしゃべると、妙に「イントネーション」になってしまう。東映映画の人気作「極道の妻」の岩下志麻の「関西弁」がおかしいように。おそらく、岩下志麻ぐらいの大物女優になると、方言指導の人が、はっきりと間違いを指摘するのに躊躇するのだと思う。主役のキャバ嬢は、宅配の仕事を通して、様々な人間模様に感化されて、自分を見つめ直していく。コロナで、宅配ドライバーが家を訪れると、「たくさんの人と接触している」から、犬を追い払うように対応する老女がいる。実は、この老女は、旦那さんが、体が不自由で、「デイサービス」を利用していて、「コロナ感染」に異常なまで神経質になっていることが分かる。この老女の役を演じたのも関西のドラマ界の大物中の大物である三島ゆり子という女優さん。一点難を挙げれば、モデル出身の仁村紗和のような「キャバ嬢」は、現実世界では絶対存在しないことだ。