孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

バスの運転手 体の不自由な男性に向かって 「障害者手帳は偽物だろ」と暴言を吐く 目に見えない「障害者差別」は日常茶飯事

群馬県桐生市の「おりひめバス」の50代の男性運転手が、左足と心臓機能に障害がある利用客の男性に「早く降りろ」「障害者手帳は偽物だろ」と暴言を浴びせたことが今年の8月22日に関係者の取材で分かった。同社によると、運転手は、6月22日に男性が降車する際に、「早く降りろ」と怒鳴った。また、7月26日にも障害者手帳の提示を求めたが、「偽物だろ」「中身を見せろ」と自分も降車して、「障害者手帳を不正利用している」と罵倒した。この事件は、あまり話題ならなかったが、大いなる人権侵害であると思う。男性は、一見して体に障害があるように見えなかったとは言え、バスを降車する際に苦労しているなら、どこか体が不自由であることぐらい分かるはずである。「障害者手帳は偽物で不正利用している」とそこまで言うのは、暴言の域を超えたレベルで、裁判沙汰にするべき事案である。最近では、「ヘルプマーク」というものが導入され始めたが、まだ世間に浸透していない。会社は、男性に謝罪しただけであるが、この暴言を吐いた運転手の処分については全く公表されていない。障害者団体から抗議がなかったことや、事件が大々的に報道されなかったことが大きいだろう。私も、20年近く前に、京都のバスに乗った際に、バスの運転手が、障害のある子どもに、暴言を吐いているのを見たことがある。その子供は、知的障害があり、「養護学校」に通っていたのだと思う。多動性障害もあるのか、バスの中でじっと座っていられなくて、動き回っていた。ただ、動き回ると言っても、事故に結びつく危険なものではない。それなのに、バスの運転手は、「じっと、座っとけや」と吐き捨るように言い放ったのだ。その子は、毎日「養護学校」に通っていて、運転手と顔見知りのはずである。運転手の中に、知的障害のある子供に対する偏見と差別があり、平気でそのような暴言を吐いたのだろう。私は、運転手に「あの言い方はないのではないですか」と言うと、運転手は、市にクレームの電話をされることを恐れたせいか、低姿勢になって、「事故になったらいけないから、注意したのですよ」と弁解した。こうした障害者に対する露骨な差別は、日常的にあるが、今回のように事件に発展するまで不可視なものとされているのだと思う。