孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

自撮りをして ナルシストで 翻訳家を名乗る 50歳の新谷嘉朗容疑者 日常的に家庭内暴力の末に両親を殺害 明らかな「精神疾患」があったのに何故悲劇を回避できなかったのか?

神奈川県平塚市で、13日新谷哲男さん76歳と妻の新谷清子さんが殺害された。そして息子の新谷喜朗容疑者が逮捕されて、16日に送検された。新谷喜朗容疑者は、車を使って静岡県まで移動していた。警察の調べに対しては、犯行を否認しているという。新谷喜朗容疑者は、日常的に両親に対して暴力を振るっていた。昨年の10月から今年9月に書けて新谷夫妻は、平塚署に家庭内暴力の事で相談していた。平塚署は、新谷喜朗容疑者に対して警告したうえで、高齢者虐待法に基づき、平塚市に通報した。それを受けて平塚市は、相談支援を行い、会わせて、22回のやり取りをしていた。新谷喜朗容疑者の両親への家庭内暴力は近隣でも有名であった。この新谷喜朗容疑者については、不可解な点があまりにも多い。Facebookで「自撮り」をした画像をアップしている。ただのナルシストにしか見えないのだ。また、家族への恨みつらみを書き込んでいる。主に自分が精神疾患ではないという主張と、家族が原因で自分が生きづらいという趣旨のものばかり。また、無職でありながら、外国語が話せると豪語して、翻訳家を名乗るなど、支離滅裂な点があまりにも多すぎる。高齢のひきこもりが、家庭内暴力の末に両親を殺害してしまう事件が後を絶たない。しかし、今回の事件は、少し色合いが違っているように思えてならない。まず、殺害された新谷哲男夫妻は、裕福で、経済的に全く困窮していなかった。ひきこもりの子供が両親に家庭内暴力を振るう原因としては、「経済的自立」を促されてのことが最も多いケースである。高齢のひきこもり当時者にとっては、「就労」の圧力をかけられることほどつらいものはないと思う。高齢のひきこもり当事者は、働かなければならないと、心の中では誰もが思っている。しかし、「自分を採用してくれる所など何処にもない」と絶望している。あるいは、優秀であったひきこもり当事者は、過去の栄光に固執して、どんな職種でも良いから働けるものではない。彼らの自尊心を傷つけることや苦しみや絶望に対する「無理解」から「家庭内暴力」が生じる。ただ、新谷嘉朗容疑者が家庭内暴力を振るっていたのは、かなり事情が違うように思えてならない。まず、高齢のひきこもり当事者は、SNSで自己発信しないことだ。彼らは、存在を消して生きている。この世に存在しないかのように。今回の新谷嘉朗容疑者の事件で、ひきこもり当事者は、家庭内暴力を振るい、親を殺害してしまう「危険な存在」という事実誤認の印象が、再び大きくならないことを願うばかりだ。