孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「必殺仕事人」旧作に泥を塗ったとしか思えない 幼稚園のお遊戯以下の低レベル 必殺シリーズファンクラブ会員の私は怒りを通り越して情けない

昨日、必殺仕事人が放送された。録画して、見かけたが、オープニングのナレーションを聞いた段階で、チャンネルを早送りしてしまった。シナリオも酷いもので、「必殺シリーズ」特有の現代の社会問題を盛り込むという手法を真似たのかもしれないが、「コロナ」とわかる疫病が江戸を蔓延するというのには、呆れ果てて物も言えなかった。社会的なテーマを盛り込むといっても、さりげなくするのであって、あからさまに、誰もが分かるような「シナリオ」には深みも味もない。やたら、「必殺シリーズ」でお馴染みのBGMを流れるのには辟易してしまった。ドラマのワンカットとBGMが、ミスマッチしていて、ただ騒がしいだけなのである。何よりも許せないのは、主演の東山紀之以下「ジャニーズ」の面々の演技の下手さだ。必殺の生みの親である朝日放送の名プロデューサー山内久司氏は、生前に「私は、ジャニーさんにごまをするようなことは、絶対したくない」という趣旨のことをおっしゃっておられた。つまり、ジャニーズ事務所に忖度したくないと。「必殺シリーズ」の主役には、ジャニーズを起用したくないというのが、山内久司氏の遺言でもあった。思えば、旧作の「必殺シリーズ」は、藤田まこと山崎努緒形拳と、決して「イケメン」ではないが、演技力の確かな俳優を起用した。「風采が上がらないが、裏では凄腕の殺し屋」という設定が、「必殺シリーズ」を支え続けてきたことは間違いないだろう。表の顔と裏の顔。視聴者は、日常生活の憂さを晴らす想いで、自己を投影していたのかもしれない。私は、テレビ朝日内山聖子プロデューサーにくだらない必殺を制作した責任があると思う。内山聖子プロデューサーは、主演の東山紀之はじめ他の殺し屋のキャスティングまで、「ジャニーズ事務所」所属のタレントで固めた。これほど、テレビマンとして、愚かなことはないだろう。テレビドラマは、ある程度「キャスティング」で決まる面がある。特に、「必殺シリーズ」のような番組の場合は、誰が、「殺し屋」を演じるかの段階で、ある程度の作品の完成度は予測できるといっても過言ではない。「どう見ても、殺し屋に見えない」俳優を選ぶかが、一番プロデューサーとしての手腕を問われる局面である。それを、ジャニーズ事務所のタレントというのは、ドラマ作りというものをなめている。旧作の「必殺シリーズ」に泥を塗ったとしか、私は思えないのだ。私は、1996年の中学3年生の時に「必殺シリーズファンクラブ寅の会」なるものに入会した。会長は、山田誠二という御方。山田誠二氏は、高校生の頃から、松竹京都撮影所に通い、「必殺シリーズ」の制作の裏現場に接してきた。「必殺シリーズ」の制作者よりも、「必殺シリーズ」に詳しいと言われるぐらいである。私のような「必殺マニア」でなくても、ジャニーズ事務所のタレントを起用した昨今の「必殺仕事人」に幻滅している人は多いのではないだろうか。