孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

無実なのに強姦罪ならびに強姦未遂容疑で犯人にでっち上げられ刑務所に服役 出所後真犯人が表れて身の潔白が証明された 氷見事件 富山県警の捜査は違法のオンパレード

実際にやってもいないのに犯人に仕立てあがられて、刑務所に服役後に、真犯人が表れて、身の潔白が証明されるという事件が実際に発生している。それは、氷見事件という。富山県氷見市で、2002年4月8日にタクシー運転手であった柳原浩さんが、業務中に突然訪ねてきた5人の警察官たちによって逮捕された。容疑は、強姦罪と同未遂罪で逮捕・起訴されて、柳原浩さんは、懲役3年の実刑判決を受けて服役する。しかし、2006年に鳥取県内で強制わいせつの容疑で逮捕された男が、氷見市内の犯行を自白した。そのことによって、柳原浩さんは、犯行に関与していたかったことが判明する。この事件は、そもそも富山県警が、柳原浩さんが、真犯人ではないという証拠を知りながら、強引に逮捕して、自白させ、起訴した、典型的な「でっちあげ」である。事件が発生した時間帯に柳原浩さんは、自宅から石川県内の親類宅に電話をしていた。これは、柳原浩さんの「アリバイ」になるはずのものであった。しかし、富山県警は、「通話証明書」を4月2日に押収しながら、4月8日に任意の事情聴取に踏み切っている。富山県警の捜査1課の長能善揚警部補によって、「やったんだろう」大声で迫られた。4月15日には、母親の写真に向かって、「やっていないと言えるのか」と責め立てられたうえに、「家族もお前が犯人だと思っている」と言われて、柳原浩さんは、絶望的になり、虚偽の自白をしてしまう。しかし、検察官や、勾留質問で裁判官に否認するが、氷見署に戻ると、長能善警部補から再び「はいか、うん,しか言うな」など拳を前に出して迫られ、否認を撤回せざるを得なくなる。他にも、柳原浩さんが、犯人ではない可能性を証明する証拠があった。犯行現場に残されていた足跡が、「コンバース」というスニーカーであった。富山県警は、柳原浩さんの自宅を家宅捜査したが、「コンバース」というスニーカーは発見されなかった。この事実だけでも、柳原浩さんは、白である。しかし、富山県警は、自白調書に、「コンバースは燃やした」と書かせる。虚偽の自白調書を作ることなど、警察にとっては、朝飯前のことである。では、何故、これほど柳原浩さんが無実である可能性が高いにもかかわらず、富山県警は、強引な捜査をしたのか。その一番の原因は、被害者女性が、「真犯人と柳原浩さんが似ている」と語った「目撃証言」にある。柳原浩さんの写真と別の男性の14人の顔写真を並べて、計15枚の「面割り写真台帳」を作成。この「面割り写真台帳」を被害女性に見せたところ、「真犯人と柳原浩さんが、よく似ている」と証言した。この種の写真面割は、警察官の誘導が入り込む可能性があることだ。被害者の女性も混乱状態にあり、記憶が定かでない場合が多い。しかし、警察官が、「あの人に間違いないですね」という尋ね方をされると、「真犯人ではない人間」を犯人と決めつけるということが起こりうる。外国の「目撃証言」の曖昧さの研究などでは実証済みであり、取り調べに当たる警察官は、そうした知識を身につけるべきだ。柳原浩さんは、国家賠償を起こし、2015年に富山地裁で判決が言い渡された。虚偽自白に追いこんだ取り調べを違法と認め、富山県に対して、慰謝料など計1996万円の支払いを命じた。しかし、電話記録の見落としについては、警察、検察の違法性を認めず、検察の公訴提起の違法性もないとして国の賠償責任を認めなかった。取り調べの警察官、起訴した検察官の個人責任も認めなかった。「やってもいない犯罪」を認めるというケースは、氷山の一角であると思う。警察の「取り調べ」では、非人道的なことがまかり通っているのが現状である。ある事件では、「今、お前が、ここで、死んでも、病死になる」と脅し、拳銃を突き付けた例もある。警察官は、人権意識を欠いた「ゴロツキ集団」である。一刻も早く、取り調べの「全面可視化」が実現されるべきだ。