孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

オウム真理教 上祐史浩に 「朝まで生テレビ」で 大島渚が「大人になれ」と激怒したのは至極名言である

朝まで生テレビ」で、オウム真理教の特集をした時に、大島渚が、上祐史浩に向かって「大人になれ」と激怒したのは、至極名言だと思う。最近の「朝まで生テレビ」は、全然面白くない。放送開始当時の出演者のラインナップが凄い。大島渚野坂昭如西部邁という面々で、今出演しているたかまつなな、大空幸星という世間知らずで、「良い子ぶった」およそ中身にない人間たちとは格が違う。「朝まで生テレビ」は、部落問題や暴力団対策法などかなり際どい内容を取り上げた。YouTubeで見て、面白かったのは、暴力団対策法が施行される際に、会津小鉄会の高山登久太郎をゲストに呼んで、警察官僚と激論させた回である。今では、考えられない企画である。高山登久太郎は、ただのやくざではないと感じたのは、真摯に「暴力団とはいかなる存在か」を考えて自分の言葉で話しているからである。イマドキ高山登太郎ような暴力団組長が果たして存在するだろうか。上祐史浩はと言えば、「ああ言えば、上祐」という流行語が生まれ、女のファンが出来るぐらいに、人気ものになった。私は、オウム真理教の事件が起きた当時は、中学生であったので、まだあまり背景にある問題が理解できなかった。ただ、毎日のように、江川紹子さんが「ワイドショー」に出演したりしていて鮮烈に脳裏に焼き付いている。上祐史浩は、確かに弁も立って、頭が良いように見える。しかし、「話している言葉」が、「社会経験にもとづいたものではなく、言葉が地に足を着いていない」のである。ただ、「お勉強が出来る」「トーク力がある」、そして「テレビ的」に上祐史浩の「キャラ」が面白いだけののである。「オウム真理教」の信者たちは、理系の高学歴の若者たちであった。「世代論」ですべてを論じるのは慎重であるべきだが、団塊の世代が「学生運動」を自己確立する拠り所とした。それに比して、オウム世代である「新人類」は、何をも拠り所にすることができず、個々人の「小さな幸せ」を享受する以外なかった。そんな「新人類」の真面目で、頭の良い人間がオウム真理教の虜になったのはある意味必然的のように思えてならない。大島渚が、上祐史浩に向かって「大人になれ」と激怒したのは、オウム真理教の問題の本質にも迫った名言だと私は思えてならない。