孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「プロフェッショナル仕事の流儀」「情熱大陸」のような できる人を取り上げる番組はもう古い 「しくじり先生」とも違う 人生の視点を変える新しい番組こそ必要

「プロフェッショナル仕事の流儀」「情熱大陸」のような何かの分野で成功した人を取り上げる番組が相変わらず人気がある。確かに、彼らの生き方から学ぶべき所も多い。しかし、この種の番組には、やはり限界があるような気がしてならない。最初の頃は、斬新で面白かったが、最近は、マンネリ化していて面白くない。「ネタ切れ感」が強い感じがしてならない。窪田等のナレーションと葉加瀬太郎の音楽だけで、いまだ「視聴率」を稼いでいるのではないだろうか。文学、芸術、実業界、医学と様々な分野の人たちが出演するが、最近は全く面白くない。特に、「医学界」の分野で実績がある人の場合は、没個性的で面白くない。成功する人間には、ある種の「共通点」があることは間違いないだろう。「きらめくような才能」「不運な時も決して諦めないという粘り強さ」というポジティブシンキングだ。しかし、我々凡人が、「成功者」の人生のスタイルを模倣しても、何の功も奏さないだろう。むしろ、「過去には輝かしい実績があったが、今は、不幸な人生を送っている人」を取り上げるべきではないだろうか。そうした「人生の陰影」こそが、生きていくうえで「何らかの示唆」を与えてくれ、「人生のステップアップ」にもなり得ると私は考えている。基本的に「プロフェッショナル仕事の流儀」「情熱大陸」に出演する人は大きな挫折をしていない。挫折と言っても、立ち上がれる程度のものだ。順風満帆に生きてきた人の言葉には、あまり重みがない。むしろ、過去に輝かしい栄光があって、今は不幸のどん底で喘いでいる人の人生の方が学ぶべき所が多いのではないだろうか。「しくじり先生」という番組がある。これは、「ダメ人間」が成功した話を「プロフェッショナル仕事の流儀」「情熱大陸」とは違う切り口で、バラエティー風に取り上げる。話題になったのは、「9浪して早稲田大学」に合格した人の話だ。それなりの面白いのだが、私の感性とは全く合わない。どこか、「色物」「際物」のような感じがして、人生を真摯に向きあう人には不向きである。できる人を取り上げる「プロフェッショナル仕事の流儀」「情熱大陸」という番組はもう古い。これからは、成功した失敗したかに固執せずに、「魅力的な生き方をしている」人を取り上げる番組こそが、人生に新たな視点を与えてくれるのではないだろうか。