孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

芋焼酎のような人が好き 俳句の投稿にあった言葉 人間臭く温かみのある人間が皆無 何時から「没個性」で冷たい社会になったのか?

芋焼酎」のような人が好きという趣旨の俳句が、一般人の俳句投稿欄に掲載されて、強烈に印象に残っている。俳句の知識について、私は無知であるが、この俳句は、もっと評価されても良いほどの句であると思う。「人間臭い人」「温かい人」を表現するのに、「芋焼酎」という言葉で俳句を作る「発想」そのものが、天才的である。今の世の中を見ていると、この俳句の「芋焼酎」のような人が皆無になった。「人間臭い」「温かみのある人間」が、むしろ敬遠される時代なのではないだろうか。何事も「効率優先主義」で、無駄なものを排除する傾向が強い。本当は、無駄なものにこそ意味があるはずなのに。企業の働き方においても、「年功序列型」より「ジョブ型」の方にウエイトが置かれるようになった。「年功序列」で庇護されてきた、「働かないおじさん」を排除するようになった。「働かないおじさん」が、果たして「無駄な存在」なのだろうか。私は、「働かないおじさん」にもそれなりの価値があると思う。「働かないおじさん」が逆に効用となって、新入社員の「メンタル」に良い影響を与えることになる。「ジョブ型」のように、「即戦力」を求める働き方は、新入社員の「メンタル」を追いこんで、うつ病などの精神疾患にさせてしまう可能性が極めて高い。「働かないおじさん」のような人間でも、社会人として働いてこれたという「安心感」を新入社員に与えることは大切なことだと思う。何かと「多様性」を尊重すると言いながら、日本ほど「同調圧力」の強い国はない。SNS上でも、アホの一つ覚えのように、同じ意見ばかり。独特で斬新な意見というものをあまり目にしたことがない。また、そういった「少数派」は、切り捨てられていくのが現状である。結局は、「リアルな社会」もSNS上も「数の力」なのである。「芋焼酎のような人が好き」と投稿した人は、恋愛の句を詠んだのか、それとも「普通の人間関係」の句を詠んだのか分からない。いづれにしても、人間臭く、温かみのある人間が皆無になったことは間違いないと思う。