茨城県警は28日に交通機動隊の男性警部補42歳が虚偽の捜査書類を作成したほか部下にパワハラをしたとして、減給1か月の懲戒処分と虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で水戸地検に書類送検した。警部補は交通反則切符を処理する際に虚偽の捜査図面を作成した。また日常的に部下に対して「ボケ」「カス」などの暴言を吐くなどのパワハラを繰り返していた。この不祥事は問題になっていないが、交通反則切符を処理する際に虚偽の図面を作成した罪はあまりにも大きい。交通違反の切符を切られることは誰でもあり得ることだ。また取調べをする際に虚偽の自白調書を作成することが冤罪の最大の原因と言っても過言ではない。大半の冤罪事件は、警察官の誘導によってなされた虚偽の自白によって作られている。取り調べの一部可視化が導入されたが、全面可視化はなされていない。検察官の独自捜査の場合は取り調べの録音・録画がなされる。そのため今問題になっている山岸忍さんに対する検察官の暴言が明らかになった。私が思うに検察官の取り調べの1000倍警察官の取り調べの方が人間を肉体的、精神的に追い込んでいくだろう。密室での取り調べ室で、警察官複数人に寄ってたかって暴言を吐かれると、人間は実際にやってもいない犯行を認めてしまうものだ。警察官の取り調べに屈しないのは、政治的思想犯のように「鉄の意志」を持ったまれな人たちだけである。刑事裁判においても「自白の任意性」を却下する勇気ある裁判官は非常に少ない。この42歳の警部補は日常的に「ボケ」「カス」と暴言を吐いていたが、そういう警察官は実際にはもっと多いはずである。「パワハラ」と認定されないだけで、上司に逆らえず、泣き寝入りしているのが実態だ。言葉遣いが荒いのは警察官だから仕方がないと擁護する人間がいるがトンデモないことである。言葉遣いだけでなく、警察官の「いじめ」は一般の社会の想像を絶するものだ。警察官の犯罪が毎日のように各地で発生しているのにメディアは取り上げない。これでは警察組織の暴走を食い止めることなど不可能だ。