河村たかしが今回の衆院選で日本保守党から出馬して、断トツのトップ当選を果たした。名古屋市長を15年務め、今回の余裕の当選を見ていると河村たかしはよほど愛知県で人気があるのだろう。河村たかしの売りは、名古屋弁に尽きると言っても過言ではないだろう。あの名古屋弁を話す人はおそらく地元でも皆無であると思うが。あの名古屋弁はテレビドラマ「赤かぶ検事奮戦記」という朝日放送で昔放送したテレビドラマで主役を演じたフランキー堺が全く同じ「名古屋弁」を話していた。私はこのドラマが大好きで、再放送を録画していた。そのVHSのビデオを今も持っているのであるが、DVDに焼き直していないので見る事が出来ない。「赤かぶ検事奮戦記」は物凄いヒューマニズムに満ちた人間ドラマである。司法試験どころか大学も卒業していない苦労人の主人公であるフランキー堺が人生の機微に触れて、難事件を解決していくのである。副検事から検事になれる制度があるようだが、実際はドラマのような重大事件に関与できない。河村たかしはわざと名古屋弁を使って、話しているのは誰の目にも明らかであるが、強烈なインパクトを与えることに成功している。一度河村たかしの話し声を聞くと、忘れられない。河村たかしは相当の「エンターテイナ―」であると私は思えてならない。名古屋の恥であると批判する声もあるが、やはり名古屋を中心に愛知県で人気があるのだろう。愛知県というのは、閉鎖的で保守的である。徳川家康の生誕の地である三河地域というのは太古の昔からそうした風土を持っていた。だから徳川幕府が270年も続いたのである。愛知県の保守性は様々なところに現れている。その最たるものが、かつての管理教育であろう。藤井誠二と言う作家かつて高校生時代から管理教育に異を唱える活動をしていた。また愛知県はいじめ自殺の事件も多く発生した。とにかく閉鎖性のある所なのであろう。河村たかし人気は愛知県の風土や県民性を反映していると私は思う。