みのもんたがテレビに出なくなって久しい。すっかり忘れ去られた存在になりつつある。みのもんたは問題の多い人物である。最後まで世間を騒がす「困ったおじさん」であった。本名は御法川法男と言う。何と由緒の在りそうな名前であることか。実家は会社を経営して、みのもんた自身会社の経営者でもある。みのもんたは最初ラジオで活躍した。しかしテレビにも進出してからも相変わらず人気があった。そのなかでも、みのもんたの人気度を最高に高めたのは、日本テレビのお昼に放送した「おもいッきりテレビ」である。この番組主婦層をターゲットにした番組であり、健康情報と電話相談が目玉であった。特に「健康に良い食べ物」をみのもんたが力説すると、物凄い影響を与えた。例えば、「バナナが健康に良い」とみのもんたが言えば、次の日にスーパーでバナナが売れ切れたいうエピソードがあるほどだ。みのもんたの話術に説得力があるのであろう。電話相談では、相談者に厳しい言葉をかけるのであるが、みのもんたが言うと相談者は変に納得してしまうのであった。それだけ「主婦層」にみのもんたは好かれたのである。「おもいッきりテレビ」の共演者であった高橋佳代子とみのもんたは不倫写真を報道された。その際にみのもんたは妻に土下座したという。不倫報道があっても高橋佳代子と共演し続ける「図太い神経」の持ち主であるみのもんた。さすがである。その頃はまだ牧歌的な時代とは言え、みのもんたの「キャラ」が世間の人を許させたのではないだろうか。「おもいッきりテレビ」が終了しても、みのもんたは売れっ子司会者として活躍し続ける。しかし息子の窃盗という不祥事は、みのもんたにとってショックであったと私は考えている。その後、女子アナのお尻を触るなど健在ぶりを見せた。ただ最近はすっかり年老いた。みのもんたと同時代の売れっ子に、久米宏がいるが。久米宏もこの頃テレビから消えた。みのもんたはやはり才能があると私は思う。最近のタレントのように小粒ではない、いい加減なようでありながら、ポイントは押さえて、視聴者の心を魅了する。やはりみのもんたは、プロフェッショナルである
